公園にて


SIGMA DP2

大きな画像

machinistさんと初めてお会いした。
緊張の一瞬。
「カメラ持ってこなかったの?」
「小さいのを持ってきました」

吉祥寺の駅から井の頭公園に向かう。
傾いた太陽が目に眩しい。

machinistさんがリコーのコンパクトカメラをカバンから出した。
そして俄かに戦闘が開始された。
machinistさんの動きが早くなり、ターゲットを見つけると引き寄せられるように近付いていく。
公園の歩道から外れ、右へ左へと縫うように進む。

なるほどやはりああいう撮り方をするんだ。
僕は写真を撮るのをやめて、大先輩の動きを追った。
撮るよりも見ているほうが収穫が多い。
だいいち、シグマのDP2はレスポンスが悪くて、じっくり撮っていたらmachinistさんの動きに追いつけない。

次はきっとここを撮るぞ・・と思うところにmachinistさんが近付く。
よし、当たった(笑)
しかし予想が外れることも多い。
同じ道を歩いていても、撮れた写真は僕とは違う世界だ。

ジローさんが気を利かせて、見晴らしのいいポイントに連れて行ってくださる。
しかし僕もmachinistさんも全然興味を示さない(笑)
「何だ、撮らないの?」

ジローさんが公園内にある赤い鳥居のところに案内してくださる。
しかし僕もmachinistさんも、道の反対側にある金網の写真ばかり撮っている。
「あれ、そっち撮るんだ・・・」

machinistさんが撮影に夢中になって、つい道から脇にそれてしまうので、ジローさんが手招きして
「(あの撮っている後姿を)撮っちゃえ、撮っちゃえ」
と小さな声で僕に促す(笑)

公園から出ると黄色い家があったので、僕は思わずカメラに収めた。
machinistさんは予想に反して、この黄色は嫌いだからとシャッターは押さなかった。
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