CDI


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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オールデンのフットバランスラインの345。
外羽根式プレーントゥ。
CDIラスト。
アッパーはブラウンのカーフ。
サイズはUS7E。



オールデンのCDIラストの靴は2足目である。
最初に購入したのは黒のグレインレザーの305プレーントゥで、サイズはUS6.5EEであった。
そちらは現在も愛用しており、昨年海外出張に行く際にも相棒に選んだ。
2017年4月19日の日記を参照
特に傑出した履き心地ではないのだが、履いていてすごく楽な靴である。

今回はほぼ同じサイズ感でひとサイズ上になるUS7Eのモデルを買ってみた。
といっても簡単に入手できる靴ではないので、たまたまデッドストックと巡り合ったというべきであろう。
色もブラウンであるし、CDIの靴をもうひとつ持っていてもいいだろう。



以前も説明したようにCDIという特殊な仕組みを持つ靴である。
ラストの一種と考えていいのだろうか?
最初から専用のインソールが入っており、その分通常の靴より深めに作られているようだ。
オールデンの矯正靴の系統であるフットバランスのラインに属している。

CDIの場合、モディファイド・ラストのように熱狂的なファンがいるわけではなく、恐らく一般向けのラインでは採用されていない。
日本には正規に輸入されたことはないと思うが、並行輸入でそれなりの数が入っているようで、時折中古品などで見かける。
あくまで矯正靴なので機能優先の設計ではある。
しかし一般向けとして使っても、それなりの魅力を持っているのが、オールデンのフットバランス・ラインの特長だ。



なぜインソールと組み合わせた設計になっているのか?
インソールを取り外すことで、当然靴の大きさが変わる。
定かではないが、インソール抜きだと、幅だけが1~2サイズ大きくなるようだ。

つまりインソールの有り無しで、一足で2通りのサイズに対応できることになる。
足の大きさが左右で極端に違う人、足を矯正するための器具をつけている人などへの対応のためだという。
矯正器具を外したら、インソールを入れれば元のサイズに戻すこともできる・・というわけだ。
今回の7Eはインソールありで僕の足に程よくフィットするサイズだ。



アッパーのブラウンのカーフは非常にしなやかで、ちょっとオイルレザー的な感触のもの。
2000年代の製品のようだが、革は今のものより質がいいような気がする。
この靴の性格によく合っており、恐らく雨の中でもそれほど気にせず履くことが出来るだろう。

6.5EEの305と比べてみると、7Eの345は確かに幅が少し縮まり面長になっている。
だがデザイン全体から受ける印象は似通っており、いい意味でのっそりとした、いかにもアメリカンなものだ。
305はヒールカップが少し緩かったが、この345もやはりヒールの喰いつきは弱い。

何というか、大らかでのんびりとした履き心地である。
オール80点主義とでも言うか・・・
モディファイド・ラストのような遊びの少ない几帳面さはなく、すべてがほどほどのフィッティングで、リラックスして履くことが出来る。
やはりこういう履き味の靴も何足かは必要なのだと感じる。
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