到着


D850 + SIGMA 35mm F1.4 DG HSM

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オールデンの558。
モディファイド・ラスト。
外羽根式ストレートチップ。
アッパーはカーフの黒。
サイズはUS6-3E。



ついに米国から届いた。
モディファイドラストのキャップトゥである。
先日書いたEEEという幅広のモデルである。

まずは外羽根のキャップトゥを選んでみた。
仕事にはもちろん、フォーマルにもある程度使える汎用性の高い靴である。
果たしてフィッティングはどうであろう?



ニューヨークにある靴店より購入した。
モディファイド・ラストのオールデンを多く扱うことで有名なお店である。
もちろん直接日本には送ってくれないので、米国内の転送サービス会社を通した。

靴本体が495ドル、米国内の送料は無料、オレゴンにある転送サービス会社から日本までは37ドル。(送料28ドル+手数料9ドル)
また税金がけっこう高くて、全部で12,400円(関税9,300円+消費税等3,100円)取られた。
本体と転送サービスへの支払いはPaypalを使用したが、一般的な為替レートに手数料が数円加わったレートで計算される。
トータルでは7万円+αくらいであろうか。
国内でデッドストックが手に入れば、価格はほとんど変わらないかもしれない。



そのお店では非常に多くの種類のオールデンのモディファイド・ラストの靴が販売されている。
大半の製品の価格は595ドル(コードバンや一部ブーツは除く)であるが、黒のアルゴンキン(539)と、同じく黒の外羽根式キャップトゥ(558)の2機種のみが、495ドル(一部サイズは除く)で売られている。
現在オールデンでは、フットバランス・ラインとしては、もうこの3桁品番の2機種しか生産していないらしい。
それ以外のモデルはお店の別注品なので、価格も割高になっているようだ。

定番モデルということで在庫も豊富で、6EEEという特殊なサイズがあった。
もしかすると製造年度も古いものかもしれない。
常時在庫しているモデルのため、長くお店に積まれていたものである可能性もある。
(靴内側の年代表記は3Lなので〇〇〇3年12月製造ということがわかるが、2013年なのか2003年なのかは不明)

実際今回取り寄せた558は、少し古くなったフットバランスの茶色い箱に入って送られてきた。
古い事が悪いという事ではなく、むしろ現行のものより革の質などがいい場合もある(笑)
ただ靴の中敷きには、現行の製品に使われているニューイングランドと金文字で印刷されたものが貼られている。
その辺は製造工場の事情もあるのでよく分からない。



待ちきれずに、箱から出すや否や、まずは足を入れてみる。
・・・・・
素晴らしいフィッティングだ。
思わずため息が出る。

立体的な形状の靴の中に、シュッという音とともに足がスッポリと収まり、土踏まずはグッツと押し上げられる。
何と言うか、パズルの最後の一片をはめて、完成した時のような爽快感がある。
これが欲しかったのだ。
思わず笑みが浮かんだ。



同じ6EEEのアルゴンキン(90年代製)と並べてみる。
写真を見ても何となく分かるが、サイズ感は同一とみてよさそうだ。
現在売られているものも、90年前後のものと同じ基準で選んで、ほぼ大丈夫であるということが分かった。

面白い事に土踏まずへの押し上げ感は、今回のキャップトゥの方が強めに感じる。
アルゴンキンの方がソフトである。
少し使用してコルクが沈んだかとも思ったが、手持ちのパンチドキャップトゥの559(5.5-4E)を出してきて履き比べてみると、そちらには今回の558に近い押し上げ感がある。
ヒール内部の芯の硬さに違いがあるようで、靴のデザインが関係しているのかもしれない。

とりあえず現行品でも幅広のモディファイドが購入できることがわかった。
革の質も御覧の通りで決して悪くはない。
さすがに6EEEとなると種類は限られるが、Eの数を減らした6.5や7であればもう少し選択肢は広がってくる。
このフィッティングを一度知ってしまうと、モディファイド・ラストの魔力にとらわれて、他にも揃えたくなってくる(笑)
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