処分


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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機械関係の技術者の方が、旧型のBMW 1シリーズに乗ってきた。
最近購入した車だという。
中古ではあるが、1万キロしか走っていない車を安く譲ってもらったらしい。

その前はH社のハイブリッドスポーツカーに乗っていたが、買ってすぐに後ろから軽自動車に追突されてしまった。
軽自動車のほうは大したこと無かったのに、H社の車は大きく潰れて、心臓部のバッテリーがやられた。
修理費用が百数十万円かかるというので、そのまま廃車にしたという。

新しく買った1シリーズを運転して、はるばる大阪からやってきた。
営業や修理で日本中を回るのだ。
あまり走っていない車であったが、この分だと走行距離はどんどん延びるだろう(笑)

初めてBMWのオーナーになったので、僕の車にも興味を示し、近寄ってさかんに見ている。
これから雪の降る季節なので、雪用のタイヤを買いたいという。
新潟などの得意先も回らなければならないので、スタッドレスタイヤは必需品なのだ。
しかし値段が張るので悩んでいるという。

それはちょうどいい!
僕のスタッドレスタイヤを、ホイールごとあげましょう、と提案した。
突然の提案に、呆気にとられていた(笑)

実は旧型で使っていたスタッドレスタイヤが、そのまま倉庫に眠っていたのだ。
新しい車に買い換えると、大抵旧型のタイヤは付かない。
貰い手も無く、倉庫に置いたまま邪魔者になっていた。
どこかに旧型1シリーズに乗っている人がいないか、ずっと探していたのだ。

旧型1シリーズから、BMWはランフラットタイヤ装着を前提とした設計になった。
パンクしても80キロ以下の速度でなら走行可能なタイヤである。
スペアタイヤを積むスペースが必要がなくなるので、リアサスペンションの設計の自由度が増し、無駄なタイヤを製造しない分エコにも適う。

ただしリムの形状が特殊なため、タイヤはもちろんだが、ホイールも専用のものが必要になる。
BMWの純正ホイールは非常に高価で、後から購入する雪用のタイヤをどうするかが、オーナーの共通した悩みとなっていた。
そんな中、正規代理店のひとつが、BMWの各シリーズ専用に設計した、ランフラットタイヤ用オリジナルホイールを開発した。
確か実売価格が1本2万円程度という安さで売り出し、多くの人が飛びついた。
まさに痒いところに手の届く製品であったのだ。

倉庫に置いてあるのは、その安価なホイールとBSのスタッドレスの組み合わせである。
ホイールのデザインは、今見ても決して安っぽくはなく、中央部分にはBMWのエンブレムを純正から付け替えることも出来る。
旧型1シリーズ専用設計なので、ハンドリングへの影響もまったくない。
車を買い替えてから、何年かそのままになっていて、ヤフオクで売却か廃棄処分するしかないと思っていた。
貰い手が見つかって本当によかった。

その技術者の方は、仕事があるので、そのまま次の得意先に向かった。
タイヤは会社の方に送ることになった。
僕はその日のうちにトラックで倉庫からタイヤを会社まで運んだ。

今日はブレーキの粉で汚れていたホイールを水洗いした。
来週梱包して発送する予定。
久しぶりにひと汗かいた

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