接着剤


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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行きつけの靴屋さんで、靴の修理をする職人さんに、先日の指の怪我のことを話した。
実はその職人さんというのは女性なのだが、顔色ひとつ変えずに聞いている。
怪我に関しては、それほど驚きはしないようだ。
指の傷跡を見せると、削げて取れた部分はどうしたのかと聞かれた。

考えてみれば、靴作りに関連した作業は、かなり怪我の危険性が高い。
金槌で強く打ったり、グラインダーをかけたり、ミシンをかけたり・・・
ちょっと油断すれば、大きな怪我に繋がる作業ばかりだ。
怪我は日常的なもので、もう慣れっこのようだ。

例のスプレーのことを話すと、やはり興味がある様子だった。
怪我の多い職場では、治療に関する情報は重要である。
整形外科の分野の発展は、直接自分に関係した話なのだ。

この業界では、大きく切ってしまった場合、傷口を瞬間接着剤でつける人もいるという。
今回の僕のように、ざっくり切って、皮膚の表面が削げてしまうような傷の場合である。
確かに傷口と切れ端が一致して、接着剤でつければ元に戻りそうな状況ではある(笑)

瞬間接着剤はもともと医療用として作られたものだそうで、傷口を接着しても問題は起きないと言われているようだ。
またきれいにつければ、そのまま治ってしまうこともあるという。
(調べてみたら、医療用と一般用とは違うもので、傷には一般の瞬間接着剤は使うべきではないそうだ)

少々無茶なやり方であっても、とりあえず接着剤で傷口をくっつけるのは、その後「仕事を続ける」ためである。
職業である以上、怪我をしたからしばらく休む・・なんてことは言っていられない。
今回の僕のように、指に包帯をぐるぐる巻きつけられては、細かい手作業が必要な仕事には支障が出る。
それに怪我をするのは、自分が悪いのである。

「商品に血がついたら困るので・・・」
と言っていた。
それがプロ根性というものか。
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