凍結


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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今朝、今シーズン初めて、車のウインドウが凍結した。
凍結といっても、薄く氷が張っただけであるが・・・
最初は曇っているのかと思い、ワイパーを動かしたが、スカッと氷の表面を滑って、窓は白いままであった。

デフォッガーをオンにして、エアコンの風を送った。
数秒で効果が出て、再度ワイーパーを動かしたら、氷はあっさり取れた。
外気温計は4度を指していたが、明け方頃はもう少し低かったのだろう。
タイヤを交換しておいてよかった。



カナダ軍の士官用サービスシューズ。
製造はH.H.ブラウン社。
1994年製。
サイズはUS8D。

珍しいサービスシューズのストレートチップである。
それもカナダ軍の士官用である。
軍の正装用の靴であるから、ストレートチップであることは、理には適っている。
しかし普段店頭で見かけるサービスシューズは、ほとんど外羽根式プレーントゥである。

西宮のお店で見つた時、珍しいのですぐに手にとってみた。
軍用なのでスペックが印字されており、タンの裏側に1994年と書かれている。
それほど古いわけではない。

カナダの靴は、アメリカと比べると少し年代が遅れる、と言われている。
悪い意味ではない。
革の品質の変化に時間差があったようだ。
アメリカではすでに品質が落ちている時代に、カナダではまだ優れた製品が残っていたということだ。



作りは少々荒っぽいが、何といっても革質がいい。
キャップ部分は大きくボテッとしていて、軍用ならではの無骨な雰囲気・・・
これがまた、何ともいえない魅力を放っている。

現代の靴とは、いろいろな意味で正反対である。
この靴の持つクラシカルな香りは、今の靴が真似しようとしても、簡単には再現できないものだと思う。
しかもサービスシューズであるから、価格はかなりのお買い得である。

サイズは箱にはUS8Dとなっているが、本体には7-1/2から8と、幅を持って書かれている。
だいたいそのくらいの大きさで、あとは足で合わせろ、ということらしい。
まあ、表記は何だとしても、要は足に合いさえすればいいのだ。

足を入れてみて驚いた。
ドンピシャリである。
靴の形状が、足の形にほぼ一致しているのだ。
今まで様々なストレートチップを試したが、ここまで合うものは初めてかもしれない。
お店の人からも、これはラストの形が合っていますね・・と言われた。
現行のメーカーの紳士靴が合わなくて、軍用がピッタリなんて、皮肉な話である。



実際に外を歩いてみると、曲げた時に左足の親指の付け根が当たることがわかった。
皺が寄る部分が足に食い込んでくる。
それ以外はピッタリである。
親指の付け根が摺れて赤くなるが、痛みは我慢できる範囲なので、そのまま何度か履いている。
そこだけ解決すれば、文句なしのフィッティングである。

靴を磨いてみて驚くのは、やはりアッパーの革質がいいことだ。
きめが細かくて、しっとりとした感触。
以前所有していたスコッチグレインのインペリアルなどに近い革質である。
この時代は、作りの荒っぽい安価な靴が、こんなにいい革を使っていたのかと思うと、何だか複雑な気持ちになる。

この靴には、独特の雰囲気がある。
冠婚葬祭ばかりではなく、普段に履きたくなる。
単に無骨なだけなのだが、それを現代に履いてみると、ちょっとお洒落に見えるから不思議である。
何度か、それはどこの靴か・・と聞かれた。
黒のストレートチップという、極めてポピュラーなデザインにもかかわらず、他の靴とは違う何かを持っているのだろう。

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