革質


D810 + AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G

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現行のレッドウイングのブーツは、革質がいまいちである。
これは70年代、80年代のブーツを買ってみると、つくづく感じることだ。
その頃の同社の製品のほうが、はるかに革質がいい。

確か同社は革のタンナーでもあるのに、どういうことだろうか、とは思う。
しかし、これは現代の革全般に言えることで、他社の製品も同様に品質が落ちている。
また古い製品でも、たとえば90年代のものは70年代より落ちるとか、時代とともに悪くなっているのがわかる。

原因はいろいろ言われているが、皮をとる牛自体が、どうやら当時とは違うらしい。
自然の環境で育った牛と、成長促進剤で短期間で大きくした牛の違いだという。
確かに人間だって、そんな育て方をされたら、肌質はボロボロになるだろう。
食用として育てられているのだから、恐ろしい話ではある。

現在レッドウイングを何足か持っているが、現行品は全般に革質がよくない。
アメ横で買ったB級品ばかりだが、それが理由ではないだろう(笑)
あるお店では、この程度の革質のブーツに憧れる今の若者はかわいそうだ、とまで言っていた。
恐らく本物を見分ける目が出来ないのではないかという。
それほど差があるのである。

ところで手持ちのレッドウイングであるが、この際現行品はすべて仕事用に降ろすことにした。
革質のいい古いレッドウイングだけ自宅に残し、現行のレッドウイングはすべて会社に持っていった。
仕事用と割り切り、ガンガン使ってやろう、ということだ。
手入れもあまりしないで、少々の傷など気にせずに、ハードに使ってやるのだ。

その方が、ワークブーツ本来の使い方に合っている、ともいえる。
かえって「実用品」としての本領を発揮するかもしれない。
・・・と思い、会社のロッカーの前に並べ始めたら、会社に靴ばかり持ってこないでくれと怒られた。
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