アルバイト


D800E + Carl Zeiss Otus 1.4/55 ZF.2

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知人の息子さんが就職した。
その息子さんは大学の4年間、某コーヒーショップで働いていた。
グリーンの丸い看板のお店である。

それが就職活動に極めて有利に働いたという。
そこで4年間いたというだけで、高く評価されたのだ。
話を聞いて感心した。

まずそのコーヒーショップのアルバイトに応募する時点で、当然のことながら、最初のふるいにかけられる。
笑顔の時の表情などがチェックされるという。
言葉遣いなど、人間として基本的なことも、当然見られるだろう。

合格したアルバイトは、店内の様々な仕事を体験することになる。
接客、調理、室内の清掃・・・すべての部署を担当させられる。
何でもやってのける、手際よさが必要とされるのだ。
それが意外に大変な作業なのだろう。
2番目のふるいとなり、脱落者はやめていくという。

さらに3年目、4年目になると、今度は新人を指導する仕事も担当する。
教育係、つまり人の上に立つ立場になるのだ。
トラブルを次々に解決していかなければならない。
4年間で、そういった仕事を一通り経験させられる。

つまり企業が新人に行うべき教育を、先にコーヒーショップがやってくれるのだ。
4年間かけて、育て上げてくれるわけである。
しかも人とのコミュニケーションという、一番重要かつ大変な項目に関して、十分な訓練を積んでいるのだ。
これは企業としては大助かりであろう。

たしかに、このコーヒーショップの店員さんは、ずば抜けてお客への応対がいい。
こちらが戸惑うほど、にこやかに話しかけてきて、感心することも多い。
僕の母親などは、時折一人でコーヒーを飲みにいくようだが、高齢ということもあり、特別扱いといっていいほど、店員さんから親切にしてもらうようだ。
僕に子供でもいるなら、大学の4年間はそこでバイトをしてはどうかと言いたいところだが・・・(笑)
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