靴磨き


SIGMA DP3Merrill

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靴を磨いて光らせるのが好きで、思い出す度に手入れ用具で磨いている。
と言っても、簡易型のスポンジタイプの靴磨きで磨く程度だ。
会社と自宅に置いてあり、それでサッと磨いて靴の表皮を光らせる。
先日購入した革靴もさることながら、普段履いているゴアテックスの柔らかい靴も、スポンジで磨いてピカピカにする。
黒い靴専用に、ブラックの液体クリームが滲み出るスポンジがあって、それを使って磨くと表面に強い艶が乗るのだ。

このやり方は、靴の手入れ方法としては正統派とは言えないだろう。
スポンジ式の靴磨きは、時間の無い時に使う簡易的な道具だ。
本格派の人は、もっとちゃんとした手入れ法を実践しているはずだ。

ものの本によれば、まずはクリーナーで汚れを落とし、クリームをつけてから一度乾かし、それからストッキングなどで磨く・・というように、それなりに手間と時間のかかる手順が紹介されている。
ハンズの売場に行くと、靴磨きの専用コーナーがあり、様々なブランドの道具が揃っている。
磨き方の解説書、磨いたサンプルなどが展示してあり、販売員の選んだ靴磨き道具セットまで置かれている。
どうもこの分野はマニアがいるようだ。

僕の叔父などは靴磨きが大好きで、家族全員の靴をピカピカにしてしまう。
大会社の重役であるにもかかわらず、毎朝家族の靴をせっせと磨き上げる。
靴磨きという行為自体が好きなのだ。
夏は汗をかきながら磨いているので、一種のスポーツなのだろう。
家族も心得ていて、磨いて欲しい靴をさりげなく玄関に置いておく(笑)

僕の場合は、靴磨き自体はあまり好きではない。
きれいになって輝く革の質感が好きなだけで、誰か磨いてくれる人がいるなら、その方が助かる(笑)
だが普段履く靴を、度を越してピカピカにするのも、かえってカッコ悪い。
スポンジ式の場合、磨いた直後は艶が強いが、少しおくと表面が落ち着いてしっとりとしてくる。
そのくらいの状態が、本来あるべき仕上がりなのだろう。
だが夕刻になると、艶が薄れてきたように見え、最初の輝きが欲しくなってまた磨いてしまうのだが・・・(笑)

お気に入りの革靴メーカーでは、モルト・ドレッシングという、モルトウイスキーを使った靴の仕上げ方法を紹介している。
靴クリームにモルトウイスキーをごく少量混ぜて、靴の先端部や踵など、特定の部分に強い艶を与える方法だ。
お店に行くと、そのやり方を細かく解説したカラーのパンフレットまで置かれている。

それに挑戦しようかと、モルトウイスキーの小瓶を買ってきたのだが、よく聞くと、僕の持っているモデルより、もう少し高いグレードの革靴を対象にしているらしい。
安いモデルに使われている革では、逆にシミになってしまうこともあり、お勧めしていないという。
いつか上のグレードの靴を購入したら、モルト仕上げに挑戦して、その結果をここで紹介したいと思っている。
そこまで手をかけると、履くのが勿体無くて、飾っておきたくなるような気もするが・・・(笑)
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