夏の時計


SIGMA DP2Merrill

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外出する時に、腕にカラトラバを着けてみて、ふと考え直して外した。
柔らかい風の吹く爽やかな日ではあったが、少し動いたら、肌に薄っすらと汗が浮かんできた。
時計が傷む可能性があると思ったのだ。
以前ジャガー・ルクルトを着けていて、汗が入ってしまったのか動きがおかしくなり、修理に出したのを思い出した。

夏にはやはり、夏向きに対策してある時計を選ぶ必要があるのだろう。
古い時計は水分には無防備である。
手を洗う時にも、うるさい人は一度時計を外すというし、濡れた手ではリューズに触らない人も多い。
せっかく集めたアンティークも、夏には出番が少なくなる。

土曜日はオーヴァーシーズをつけて出た。
スポーツ系の時計なので水対策はしっかりしており、リューズやプッシュボタンはねじ込み式になっている。
ステンレス製のずしりと重い時計であるが、滑らかに仕上げられたベルトの装着感が抜群なので、重さは意外に気にならない。
何よりバセロン様だから、恐れ多くて文句を付けることなど出来ない。
有難くつけさせていただく・・というタイプの時計だ(笑)

日曜日は久しぶりにアクアテラをつけた。
シーマスターだから当然ではあるが、これも水対策は万全の時計である。
バセロンのような、相手がひれ伏してしまうようなブランドパワーはないが、機能面ではパーフェクトに近い。
今更ながら、いい時計だなと感心する。

アクアテラは、白く輝く文字盤がかなり効いていて、オーナーが「いい人」に見えるようだ(笑)
相手にクリーンな印象を与えるのだ。
女性にも受けがよく、サブマリーナーをしている友人から、その時計いいなあ・・と言われたこともある(笑)

ただ通常サイズのアクアテラは、僕には少し大き過ぎる。
視認性は抜群なのだが、仕事の時には目立つ傾向があるので、会社ではもっぱら手巻きのオイスターデイトをしている。
こちらは機械としての性能にプラスして、目立たなくて小さくて軽い・・という、普段使うには理想に近い時計である。
リューズのねじ込み部分が多少傷んでいるので、いつかきちんと修理(少々高いようだが)して、防水性能をしっかり復活させたいと思っている。

手持ちの中で、夏に合った時計というとこの3つか。
その他の時計は、夏の間は飾っておくしかない。
革のベルトもこの季節には不向きだし、夏は少し時計から離れるシーズンといえるだろう。
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