弁理士の日々

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平成23年司法試験合格発表

2011-09-10 11:11:34 | 弁理士
法務省が公表した新司法試験合格者の大学別統計(pdf)を、例によって(昨年一昨年3年前4年前)エクセルファイルに組み替えてみました。以下に5年分を示します。
2011年エクセルファイル ← 今年分
2010年エクセルファイル
2009年エクセルファイル
2008年エクセルファイル
2007年エクセルファイル

このうち、2011年エクセルファイルは、5シートで構成されています。
第1~第3シートは、本年の結果について、法務省のpdfファイルから取り込み、合格者数の多い学校順に並べ替えたものです。
次の第4、第5シートは、複数年次の対比を行ったものです。
第4シート(4年間の比較)を見てください。
総合の合格率は、
平成19年 40.2%
平成20年 33.0%
平成21年 27.6%
平成22年 25.4%
平成23年 23.5%
と一直線に下がり続けています。

次に第5シート(卒業年別・4年間の比較)に移りましょう。このデータのみイメージで下に示します。

法務省発表データには、法科大学院の卒業年次別のデータが入っています。このデータについて、平成18~23年を対比しました。タイトル行に「1年前」「2年前」等々の文字が入っています。これは、今年(平成23年試験)であれば、平成22年度(平成23年3月)卒業を1年前、平成21年度卒業を2年前と表示したものです。

「受験者数割合 %」に表示されている数値は、各年別に、合計受験者数に占める該当年次の受験者数の比率です。
「合格率 %」に表示されている数値は、各年別に、該当年次の人のみで算出した合格率です。

平成22(去年)と平成23(今年)の比較をしてみましょう。
「1年前」の「合計」では平成22(33.0%)と平成23(32.5%)であまり差がありません。それにもかかわらず、「計」では平成22の25.4%に対して平成23が23.5%と合格率が下がっているのは、要するに合格率の低い「4年前」「5年前」の受験者数割合が増大し、逆に合格率の高い「1年前」の受験者数割合が45.7%らか40.3%に減っているからです。

それともう1点、「1年前-既修」の合格率が、平成22は46.4%あったのに、平成23(今回)は41.8%と下がっています。これには意味があるのでしょうか。
逆に「1年前-未修」は平成22よりも平成23の方が合格率が高く、その結果として合計の合格率は微減で留まりました。

次に、「既修」「未修」を対比すると、「1年前」~「5年前」のいずれも、未修の合格率が既修に比較して著しく悪いことが明らかです。

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