平成22年度弁理士試験の最終合格者発表が11月9日にありました。756名の方が合格されました。合格した皆様、おめでとうございます。
昨21年度の受験統計の解析(1、2)にならって、今回も内容の解析を試みます。
特許庁の平成22年度弁理士試験統計からは以下の数値を読み取ることができます。カッコ内の数値は昨年のデータです。また「一般」とは、今年短答試験に合格して論文試験を受験した人の意味です。
短答合格者数 899(1420)
論文必須受験者数 3093(3336)
内選択免除者 2268(2273)
論文選択受験者数 897(1164)
論文合格者数 822(944)
口述受験者数
一般 142(188)
短答免除 679(751)
必須免除 227(80)
合計 1048(1019)
最終合格者数 756(813)
以上の数値を元に、解析を試みます。
まず、
論文受験者数合計=論文必須受験の選択免除者数+論文選択受験者数
=2268+897=3165(3437)
次に、今年短答合格した全員の899名が論文受験したと仮定します。そうすると、
論文受験者数
一般 899(1420)
短答免除 3165-899=2266(2017)
ここまで準備をした上で、各種合格率の数値を算出します。
論文試験合格率
一般 142/899*100=15.8%(13%)
短答免除 679/2266*100=30.0%(37%)
合計 822/3165*100=26.0%(27.5%)
口述試験合格率 756/1048*100=72.1%(79.8%)
以上から、論文試験合格率を「一般」(今年短答受験)と「短答免除」で比較すると、「短答免除」は「一般」に対して合格率が約2倍弱であることがわかります。去年は3倍弱でしたから、それに比較すると差は小さくなりましたが、やはり論文試験に合格する上で短答免除者が圧倒的に有利である状況に変わりはありません。
論文試験の合否ボーダーラインの難易度の変化については、よくわかりませんが、論文試験合格率について今年と去年を対比してみると、ほとんど変化していないと考えてよろしいでしょうか。
去年もそうだったのですが、論文受験者の中に短答免除者が加わったにもかかわらず、論文試験の合否ボーダーは短答免除者が生まれる前と同じになっているようです。そうとすると、短答免除者にとっては合格しやすくなっているわけで、論文試験合格者数が去年から急増している理由はそれで説明できます。
そのかわり、口述試験の合格率が落ちています。
口述試験合格率
20年度 88.6%
21年度 79.8%
22年度 72.1%
口述試験の合否難易度に変化があったか否か、という点については、特許庁から「平成22年度弁理士試験最終合格者統計」が公表になったら、そのデータに基づいて再度解析してみたいと思います。
昨21年度の受験統計の解析(1、2)にならって、今回も内容の解析を試みます。
特許庁の平成22年度弁理士試験統計からは以下の数値を読み取ることができます。カッコ内の数値は昨年のデータです。また「一般」とは、今年短答試験に合格して論文試験を受験した人の意味です。
短答合格者数 899(1420)
論文必須受験者数 3093(3336)
内選択免除者 2268(2273)
論文選択受験者数 897(1164)
論文合格者数 822(944)
口述受験者数
一般 142(188)
短答免除 679(751)
必須免除 227(80)
合計 1048(1019)
最終合格者数 756(813)
以上の数値を元に、解析を試みます。
まず、
論文受験者数合計=論文必須受験の選択免除者数+論文選択受験者数
=2268+897=3165(3437)
次に、今年短答合格した全員の899名が論文受験したと仮定します。そうすると、
論文受験者数
一般 899(1420)
短答免除 3165-899=2266(2017)
ここまで準備をした上で、各種合格率の数値を算出します。
論文試験合格率
一般 142/899*100=15.8%(13%)
短答免除 679/2266*100=30.0%(37%)
合計 822/3165*100=26.0%(27.5%)
口述試験合格率 756/1048*100=72.1%(79.8%)
以上から、論文試験合格率を「一般」(今年短答受験)と「短答免除」で比較すると、「短答免除」は「一般」に対して合格率が約2倍弱であることがわかります。去年は3倍弱でしたから、それに比較すると差は小さくなりましたが、やはり論文試験に合格する上で短答免除者が圧倒的に有利である状況に変わりはありません。
論文試験の合否ボーダーラインの難易度の変化については、よくわかりませんが、論文試験合格率について今年と去年を対比してみると、ほとんど変化していないと考えてよろしいでしょうか。
去年もそうだったのですが、論文受験者の中に短答免除者が加わったにもかかわらず、論文試験の合否ボーダーは短答免除者が生まれる前と同じになっているようです。そうとすると、短答免除者にとっては合格しやすくなっているわけで、論文試験合格者数が去年から急増している理由はそれで説明できます。
そのかわり、口述試験の合格率が落ちています。
口述試験合格率
20年度 88.6%
21年度 79.8%
22年度 72.1%
口述試験の合否難易度に変化があったか否か、という点については、特許庁から「平成22年度弁理士試験最終合格者統計」が公表になったら、そのデータに基づいて再度解析してみたいと思います。
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