<3264> 余聞 余話 「冬至」
無事に来ぬ今年もお陰の柚子湯かな
今日は冬至。冬至と言えば、柚子湯。我が家の庭には一本のユズが植えてある。よく実を生らせて来たが、何ゆえか今年は花をつけず、当然のこと実が一つもつかなかった。という次第で、例年、この時期になると香りのよい黄色の実が山盛りにされているのだが、今年は淋しくもその光景がない。「柚子湯も出来ないか」と思っていたら、妻の知り合いから「柚子湯にでもして」ということで、頂戴した。買うほどのことはないと、半ばあきらめていたので、何とか格好がついた今年の柚子湯ではあった。
それにしても、今年は新型コロナウイルス感染症に関わるニュースで明け暮れた感がある。高齢者に厳しいウイルスの印象が強く、現在も進行形であるが、私なども人一倍注意しながら暮らしているというのが現状である。そんな一年であったが、お陰で何とか無事で、区切りの冬至を迎えた。明日からは日脚が伸びてゆく。コロナ禍はどのような軌跡によって収まりゆくのか。とにかく、この一年は無事に過ごせそうである。 写真は湯舟に浮かぶユズの実(左)と実りを迎えたデコポン(右)。