<3258> 写俳百句 (26) 寒 波
青垣を圧する雲の冬来たる
冬型の気圧配置に日本列島の十五日は真冬の様相に一変。北国や日本海側では多雪の報。太平洋側では季節風の強く冷たい風の日となり、周囲を青垣の山々に囲まれた大和地方では、吹き寄せられた厚い雲が青垣の山々を圧し、いよいよ本格的な冬の到来の感。
すっかり葉を落とした木々が増え、強い木枯らしに枯木の枝がむせぶ鳴き声のように鳴る。まだ葉を散り終えていない木々も、冬の様相へと急いでいる。強く冷たい風にフード付きのジャンパーを着込んで歩きに出かけた。盆地の大和地方は冒頭の句の印象。 写真は厚い雲に覆われた青垣の山並。では、今一句。 風に哭く枯木ばっさり打たれゐて