<3247> 大和の花 (1140) ヒメノダケ (姫野竹) セリ科 シシウド属
日当たりのよい山地や山足などの草原に生える多年草で、直立する茎が上部で分枝し、高さが50センチから80センチほどになる。根生する葉があり、羽状複葉で、小葉は更に羽状に裂ける。縁には鋸歯が見られ、基部は柄に流れ、葉柄は鞘状になる。節はノダケと異なり、膨らまない。
花期は8月から10月ごろで、枝先の複散形花序に白い小さな5弁花を多数つける。花はシシウドと同じく、内曲する特徴がある。本州の近畿地方と四国、九州に分布する。大和(奈良県)でも見られるが、自生地の減少が見られ、レッドデータブックの希少種にあげられている。 写真は花期のヒメノダケ(左)と花序のアップ(右)。 枯原野日差し明るく人二人