本来ならもう短歌誌「月見草」を印刷所に送らなければならない時期ですが、なかなか編集が進まず、発行が今回は大幅に遅れそうです。
田中伸治氏が主宰されている「彩雲」も、55号を紹介する前に、56号が届いてしまいました。主宰者同士、ずっと交換しています。
先ずは、55号から。表紙はいつもの北海道在住の画家鹿家氏によるもの。目次の上のモノクロ写真とその裏のカラー写真は田中氏撮影のもの。彼は中学入学の時お祖母さまからお祝に高価なヤシカのカメラをプレゼントされ、写真には年期が入っているのです。(最下段の写真)
田中氏の短歌
翳り持つてのひらのなか逸れゆきて何集むるや我が生命線
安楽死考えゐたり我は沼溺れはせぬがずくずく沈む
屈折を肯へるときおのづから私の深さがわたしに啓く
56号から
田中氏の短歌
可もなく不可もなきを肯とせむ秋匂ふ鎮かな縁に月と並びぬ
病む躰庇ひて墓へと辿る坂祖父も曽祖父も晩年を持たざり
いざのとき延命非か是か妻問ひぬこころ言葉に撓む夕暮れ
コロナを詠んだ白沢さんの短歌
開かれぬ歌会の短歌を味わえばスティホームの朋の顔浮かぶ
「三密」は鬱という字の雰囲気を醸し出しているコロナにあれば
「生きるのも大変だね」と亡父母の声コロナ、水害雨音に聞く
毎月紹介される「私とミュージアム」も楽しみです。この回は多治見市のモザイクタイルミュージアム」奇抜なデザインの建物で、テレビでも話題になっていました。
田中氏の撮影によるもの
「写真には年期が入っているのです。」
お写真のさすがですね。
素敵に拝見させて頂きました。
お身体をどうぞお大事になさってくださいませね。
ご無理なさらないで、お大事にになさってください。
上のコロナの歌。、しみじみと読ませていただきました。
私は年に一度しか発行しませんので心苦しいです。
写真は毎回素晴らしいです。
まだ回復には時間がかかりそうです。
お言葉ありがとうございます。
編集もゆっくりすすめています。
せっかくの皆さんの作品が集まりましたので休刊は
したくないので、ぼちぼちすすめています。