つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

海津の能 2010

2010-05-06 | 岐阜県
 昨日は、海津市歴史民俗博物館(2007.5.5-6にup)で開催された「海津の能」を3年ぶりに見に行きました。出し物は、「融」(とおる)。源氏物語のモデルとも言われる源融を題材としています。

 先ずは、チケットについている呈茶券でお茶を一服。演能の前には、袴の説明と着付け方を披露。東海地方トップの能楽師・梅田氏が平易に説明され、能衣装の着付けも舞台で実演。最初は綿入れの胴着で、これは汗を吸い込ませるためです。衣の次が二枚の袴。袴の後身頃にはゴザが入っています。袴は30着くらいは必要らしいです。10枚ほど後に掛けてありますが、出し物によりきまりがあります。左から二番目の赤色の袴は女性役用で、姫とか巫女とか・・・四番目は白地に金糸の刺繍が施され、「石橋」(しゃっきょう)専用。
 袴は必ず左足から穿くという作法があり、右から穿くのは切腹の時だけらしいです。謡曲の袴と乗馬の袴は股下の丈が違うようです。
 
 袴の着付けは時には糸で縫いつけます。次は直衣(のうし)を羽織り、付け毛と冠。中啓という扇を持って完成です。男性二人が手際よく着付けられました。

 久しぶりに日本文化にとっぷりつかりました。なお時間の関係で「融」は、半能、つまり後半部分だけ演じられました。夫のように「融」の謡本を見ながら観能する人も結構ありました。上演中はフラッシュは禁止でしたので、ピントが甘くなりました。 

和服の女性によって運ばれたお茶                       袴を背に説明をされる梅田氏




 一般の人の袴の試着                         梅田氏の着付け



融のシテを舞う梅田氏

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 岩塩ランプ | トップ | 一足早いプレゼント »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます~♪ (コスモス)
2010-05-06 06:57:51
 京都の金剛能楽堂では初夏の風物詩とも言われる京都薪能が有ります。
 夕刻かがり火が焚かれ、幻想的な雰囲気の中で能や狂言が行われています。
私は現役の頃、一度だけ仕事がらみで見ました。
その後は機会が無くて。
 今朝のmatsubaraさまの記事と写真を拝見しながら、もう一度見たいと思っています。
 フラッシュの炊けない写真との事ですが
綺麗に写されていますね。
返信する
貴重なお話しに (oko)
2010-05-06 14:43:25
懸命に  に収められるmatsubara様のお姿を想像致しながら
初めての事にとても大切に学ばせていただきました。
最初のお写真に、京都に参りまして「都をどり」を観る前に舞妓さんから
直接お茶をいただきましたことが懐かしく思い出されました。
 
どうぞこのままで。
返信する
雰囲気が好き (大五)
2010-05-06 19:01:45
大五は一度しか体験はありません
あの独特の雰囲気が好きでした
渋谷の観世流の舞台には日本の伝統芸能を感じさせられましたね
格式、伝統に圧倒され(大五との世界ではなく、)入館に自分に気合いをいれ入場したことを思い出します
ご主人が奥様の演舞の解説書までつくってくれました
その彼女は亡くなってしまいました
大五の手元には彼女が懇意にしてた名人こけし職人に造らせた手造りこけしがポツンとあります
能というと大五はその時を思い出します
返信する
コスモスさま (matsubara)
2010-05-06 19:08:27
つれづれ日記で霧島つつじの美しさを堪能させて頂きました。桜かもみじか冬しか知りませんので・・・この季節もとてもいいですね。

金剛能楽堂ですから金剛流ですね。夫は観世流です。以前は薪能もよく鑑賞しましたがご無沙汰です。今回は久しぶりです。
写真は数多く撮りましたが失敗も多く残ったのがたったこれだけです。
返信する
okoさま (matsubara)
2010-05-06 19:10:54
なかなか撮影は許されませんのでつい多く撮りすぎました。
都をどりは見たことがありません。お抹茶も出るのですね。
返信する
Unknown (Saas-Feeの風)
2010-05-06 21:40:00
しばらく休んでおりましたが今朝から復帰しました。
休み中にコメントを戴きありがとうございます。
海津市の歴史民族博物館を知らなかったのですが
地図で場所がわかりました。
行基寺の近くでした。
これも近くの“道の駅「月見の里南濃」”にも時々立ち寄っています。
能のことは殆どわかっておりませんが
渡辺淳一さんの「失楽園」のなかで
京都・吉田神社での薪能の場面が主人公たちの心の動きとともに
幽玄な雰囲気で描写されていたことが印象に残っています。
返信する
大五さま (matsubara)
2010-05-07 16:14:18
東京には信濃町にもありますが、その渋谷にも夫は何度も行っています。私は最初のころはつきあっていたのですが、このごろはご無沙汰でした。それで3年も経ってしまいました。

大五さまには思い出がおありのようですね。
私は30年前最初に見た神戸五流能が鮮烈に残っています。中学でも学校から見に行きましたがまだ早すぎました。狂言は記憶しているのですが・・・
返信する
Saas-Feeの風さま (matsubara)
2010-05-07 16:19:03
隣席の人は車なら早いですよと言いながらここの古文書教室に来ていると言っていました。
四日市から・・・
我家からより近いようですね。

海津市ですから行基寺に近いと思います。
そこにはもう10年もご無沙汰です。

ここはイベントがなくても展示品だけでも見る価値があります。
返信する

コメントを投稿

岐阜県」カテゴリの最新記事