歌人・前登志夫氏が亡くなられて、もうすぐ2ヶ月になろうとしています。新聞やテレビでしかお目にかかっていませんが、昨年春吉野に行った時、この歌人を思い出しました。そこに住み、その場所にこだわる歌人でした。桜は特別の花であり、そこでしか詠めない歌もたくさん残されました。吉野のおすまいにはムササビがいたとか・・・(写真は奈良の前田様より送られた棚田。恐らくこの風景の見られたころと思いますが、4/5奈良県吉野で亡くなられました) 合掌
さくら咲くその花影の水に研ぐ夢やはらかし朝の斧は
ふるくにのゆふべを匂ふ山桜わが殺めたるもののしづけさ
わがいのちはや尽きたるか恥ふかきこの生のはて雪ふりしきる
さくら咲くその花影の水に研ぐ夢やはらかし朝の斧は
ふるくにのゆふべを匂ふ山桜わが殺めたるもののしづけさ
わがいのちはや尽きたるか恥ふかきこの生のはて雪ふりしきる
広橋には奈良三大梅林の一つがあって、山の裾から山頂までを霞みのように見える梅林が続きます。
吉野千本桜のようなイメージでした。
岐阜にお住まいなのでご存知のことかもわかりません。
棚田の黄色い花は菜の花でしょうね。
整然とカーブを描きながら咲く光景がとても新鮮です。
棚田の写真はいつも写真を送信して下さる旧知の奈良の前田様が撮影されたもので、了解を得て掲載しています。
奈良の情報はこれまでも「奈良だより」として10回ほどupしています。
広橋の3大梅林のことは存じませんでした。いつか前田様に聞いてみたいと思います。
月ヶ瀬は名張川の渓谷が美しく、梅林と呼ばずに梅渓と呼びます。芭蕉の古里伊賀上野とはごく近くです。
広橋梅林は大和下市から天川の大峰山へ登る途中にあって、標高の高い所から梅林をとおして金剛・葛城の山々を眺める景勝の地です。
あと一つは、賀名生(あのう)梅林です。五條市にあって、五條から十津川への途中南朝の行在所があった賀名生皇居跡(堀家住宅)のあたりから山の斜面を上に約20000本の梅が植えられています。
今年は月ヶ瀬梅渓には行けませんでしたが、広橋梅林と賀名生梅林を見てきました。賀名生では時期が少し早かったようでした。
広橋梅林
https://iiiro.jp/blog/srt101/46538.html
賀名生皇居跡
https://iiiro.jp/blog/srt101/44948.html
賀名生梅林
https://iiiro.jp/blog/srt101/44862.html
いつか折があったら行ってみたいところです。
それにしても20000本とは想像も出来ません。見事でしょうね。
さぞ甘い香りが漂っていたことと思います。
吉野の後醍醐天皇の旧居は見ましたがここは知りません。
関西にお住まいのようですね。
これからも素晴らしい写真を楽しませていただきます。
ホームニュースの樋口です。
先ほどメールしてからブログ見させていただいてます。
前登志夫さんの娘さんが高校の後輩でした。
丁度、現代国語の授業で習ったところでしたので、彼女が入学し、前登志夫さんが学校にいらっしゃったときには、教科書に載ってる人!と感動しました。
国語の教師だった母にご本人に会った「娘をよろしくね」と言われたと興奮して話したのを覚えています。
それ以来、短歌も俳句も縁遠い私には歌人と言えば
前登志夫さんでした。
先日の訃報の新聞での取り上げ方を見て偉大な方だったのだと改めて知りました。
以前お目にかかったとき、奈良出身と言われていましたね。前氏のお嬢さんと同じ高校とは・・・凄いですね。それに歌人に直接お目にかかれてよかったですね。
歌の世界ではよく知られた人でマスコミでも活躍され、著書も多いです。奈良から生涯発信されていました。東京などへは行かず・・・歌の世界はけっこうこういう人が多いです。
前登志夫さんが逝去され、今や歌壇は前先生の追悼追悼の文字が溢れていますね。ひょんなことからこちらのブログにたどり着きまして、突然のコメント・・・
大変失礼しています。不躾をお許し下さい。
前先生はご自信の偉大さに埋もれることなく、とてもご謙虚な素晴らしい方だったのだと、今になって心から感じ入っています。前先生とは一度しかお会いしていませんが、当時は女流歌人のある方に他に類を見ないほど傾倒しておりまして、前先生に折角お会いしてるのに、その方のことばかり喋っていた、愚か者の私です。でもそんな私の話を先生はずっと聞いていて下さったのです。今、もしお会い出来るなら一言お詫びを申し上げたい気持ちです。でも永遠に叶わぬものとなってしまいました。前先生のお話がこちらで聞けて今日はとてもうれしかったです。
高嶺に所属しているmatsubaraと申します。
歌人のコメントは、はじめてです。
ブログ拝見しました。ご活躍のご様子で大慶に存じます。
前先生は、高嶺の花という感じで、テレビや本や新聞でお目にかかる程度です。
その方と直接大西民子先生という有名歌人のお話をされたり・・・
全然違う世界におられますね。
私たちの高嶺は有名歌人にあまり関心がないというか・・・