つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

月見草 29号

2017-12-28 | 短歌

 ほぼ1ヶ月遅れましたが、ようやく昨日「月見草」が出来てきました。平成の年号とともにスタートしたので、29号。毎年思いますが、長かったような短かかったような・・・表紙絵の谷さんからもずっと続けてほしいとエールを送られていますが、こちらこそ、ずっと絵を描いてほしいという気持ちが強いです。彼女の絵でなくては駄目なのです。代理はききません。今年度は、白雪芥子。我が家にもかつてはありましたが、いつの間にか消えてしまいました。幸い彼女は植物通で白い花を頼めば毎年考えて下さいます。そろそろ尽きてきたようですから淡色にしたいと思います。

29号の専門歌人でない人の歌は、井上靖。

 救援の車にてあるか沙の海月光しるき果てに動くもの見ゆ

 昭和63年宮中歌会始に召人をつとめられた時に詠まれた歌。お題は車。昭和天皇最後の歌会でした。歌会が終わり、天皇からねぎらいの言葉があり、広漠とした砂漠の中で孤立した状態に置かれて、救援を待つ車の状況と心理がまざまざと伝わるように話をされ、説明の見事さに、天皇も感じ入って聞いておられたそうです。

月見草29号

12/26撮影

12/27朝撮影 昼には雪は溶けました

コメント (6)
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