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「好き嫌い」が判断基準

『「好き嫌い」と才能』より 高岡浩三 「仮説と実験」が好き キットカットとネスカフェアンバサダーでの成功⇒ 池田晶子さんも言っていたけど、「好き嫌い」の判断基準は重大です。

すべての失敗は実験である

 楠木 私的な好き嫌いでいうと、高岡さんはゴルフがお好きだと記事で拝見しました。あるとき、ゴルフのフォームを全部変えてゼロからやり直したとか?

 高岡 あるプロゴルファーと出会い、「これから年をとっていくのに、その打ち方では駄目だ」と言われたのがきっかけで、40代半ばぐらいでフォームを全部捨てました。できるだけ長く、しかもうまくプレーしたいと思って、2年間スコアを付けずにやりました。

  プロには「スコアは忘れてスイングを変えることに徹しろ」とアドバイスされました。スコアにこだわると、新しいことができなくなる、と。とはいえ、練習場だけではスイングは変わらないから、本番でやらないと駄目なのです。考えているだけでなく実際に行動に移して初めて、できるかできないかがわかってくるというのは、仕事も同じですよね。

 楠木 確かに高岡さんのお仕事のやり方と関係していますね。1つは、変えるとなったら、これまでの積み重ねがゼロになっても徹底的に変えるということ。もともとネスレは商品の寿命がとても長いわけで、キットカットもずっと前からある商品。評判になったCMもあったのに、売り方をガラッと変えた。もう1つは、とにかくやってみるということ、しかも練習で極めるのではなく、本番で実践して変えていくこと。お仕事でこれをやると、失敗することも多くあるわけですよね。当然ですけど。

 高岡 普通はまず、失敗しますね(笑)。部下から「失敗の経験はありますか」みたいな質問をされるときがありますが、私の失敗の定義は周りの人とだいぶ違っています。前例がないやり方を試したときの結果は、たいてい自分の想像を超えているので、どんな結果でも「これを失敗とは言わない」と思うようになったのです。誰もやったことがないことなら、思うようにいかないのは当然ですからね。肝心なのは、思うようにいかなかった原因をその都度調べて、自分の仮説にないものについては新たな解決策を考えていくことです。何回失敗しても駄目なときもありますし、そのときは諦めますが、たいていは、だんだん道筋が見えてくる。そこまでやれるかどうかですね。

 楠木 「失敗」ではなくて「実験」ですね。

 高岡 そうです。だからいきなり大きな投資はやらない。ギャンブルになりますから。だから、やり方を変えようと思ったときは、かなり小さいレベルで実験して、「難しいけれど、こうやったらうまくいけそうだ」という経験をする。良いほうのやり方を広げていくという感じです。

 楠木 初めは実験だったものが、現実世界で成功して動きだし、徐々にスケールが大きくなる。そこにマーケティングの醍醐味があるのでしょうね。

ひらめきのソースは「夢」

 楠木 直接のお仕事と無関係でも、人間観察をしたり読書をしたりして、世の中の出来事や世相を見たり考えたりするのはお好きなのですか。

 高岡 実はあまり本は読んでいないのです。自分で見たり人と話したりするほうが、圧倒的に得られる情報が多いので。

 楠木 社内外を問わずいろいろな人と会うのはお好きですか。

 高岡 大好きですね。もちろん人間ですから、人の好き嫌いはありますが、ネスレに入って最初の10年ぐらいは、できるだけ人の好き嫌いは作らないで仕事をしようと思っていました。上司も部下も好き嫌いで選べないのだから、好き嫌いで自分の仕事のスタンスを変えていけないとアドバイスもされていました。

  ただ、ポジションが上がると、会う人の数が圧倒的に増えてくるので、I~2回会って、いい人かどうか見極めることは必要になってきますね。もっともビジネスに関しては、性格的に合うとか、一緒にいて楽しいとかいうよりも、自分にないものを持っている人や、話が面白くて引きつけられる人と多く接するようになりました。業界が違っているほうが違う視点が得られて楽しいですし、自分が持っていないものを求めているのでしょうね。

 楠木 お酒は飲めなくても人付き合いはできる、と。

 高岡 営業にいたので、お酒の席は好きです。クーロン茶を飲んでいてもテンションが上がってきます。だから、意外と私が飲めないことを知らない方も多いです(笑)。

 楠木 健康管理はなさっていますか。

 高岡 早寝早起きで、朝晩しっかりと湯船につかるのが習慣です。7時間睡眠が理想だから遅くとも11時には就寝します。朝は5時に起きますが、しばらくベッドにいることもあります。そこで寝そべったまま、見た夢を書き留めたりするのです。ビジネスのアイディアを1日中考え続けていると、突破口となるリアルな夢を見ることがあります。キットカットもネスカフェアンバサダーのアイディアソースも、実は夢で見たものなのです。

 楠木 僕もときどき面白い夢を見ると起きてすぐにメモしたりするのですが、夢は本当に面白いですね。「仕事に夢を持て!」とか言う人が多いのですが、夢は寝て見るほうがいい(笑)。仕事のほうは夢というようなフワフワした話ではなく、「目標」と言うべきですね。今のお仕事が大好きでいらっしやると思うのですが、この先の個人的な目標はいかがですか。

 高岡 実は私の祖父も父も、42歳の厄年で亡くなっています。「日本の会社員が42歳で死ぬとなると、上のポジションまで行っていないな」と思ったので、就職では外資系企業を回っていました。だから、人と違う選択をさせてくれたことを、ご先祖様に感謝しなきやいけない。42歳から逆算するように生きてきて、実際に42歳になったとき、キットカットの受験生応援キャンペーンにめぐり合うことができました。

 楠木 42歳が寿命だと思っていたと、ご著書で書いていらっしやいますね。

 高岡 父や祖父が亡くなった年齢まで達したときに初めて、「ここまで長生きできたのは彼らのおかげだな」と感じました。そこでいったん私のなかで逆算力はリセットされて、今は生きられるだけ生きようという感じです。42歳というと13年前ですが、当時も今も厳しい時代だと言われています。私にはもう孫もいるので、その世代は心配ですよ。

 楠木 もうお孫さんがいらっしゃるのですか。早いですね。

 高岡 私が25歳のときに娘が生まれて、娘も同じような年で子どもができたので、孫世代のことが心配なのです。自分一人では微力ですが、少しでも明るい未来にできるように貢献したいというのが今のいちばんの思いです。スイスでぱ65歳定年ですが、私はローカルの人間なので60歳には卒業したい。ネスレのなかの日本として30年以上、高い利益率を達成できた経験があるので、日本の経済界のなかでお役に立てることができたら、やってみたいのです。

  それからコトラー教授とグローバルなオンラインのビジネススクールの準備を進めています。新しいビジネスモデルで、世界的に本当のマーケティングを浸透させる、通常とは違う学校を作れたらな、と。これは結構大きな仕事なので面白いだろうと思っています。いずれにせよ、健康次第ですが。

 楠木 僕はこの間、新幹線のなかで、雑誌に載っている健康チェックをしていたのです。「あなたは何歳まで生きられるか」という質問に答えて結果を見たら、2年前に死んでいた(笑)。おかしいな、と何回やっても、明らかに死んでいる。今の人生が儲けものだという気がして、かえって気分が良くなりました(笑)。

  これからも良い意味で成熟した日本の経営の手本を示していただきたいと思います。ありかとうございました。
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言葉で表現できないことを、数学で表現する?

『理系に学ぶ。』より ⇒ この間、宇宙について計算していたら、「私が次に生まれて来る」のは、2兆年先だった。せめて、合いだけは表現したい。

数式でも愛の告白はできる?

 川村 あまりにも未知なことが多い宇宙研究は、まず仮説を立てるところから始まるわけですね。僕が小説を書くのにも、ちょっと似ているところがあると思います。

 村山 どのあたりが似ていますか?

 川村 僕は人間がコントロールできないことが3つあると思っています。それは「死とお金と恋愛」なんですが、例えば恋愛感情は人間における暗黒物質なわけです(笑)。だから、恋愛とはこういうものではないかと仮説を立てて、それが正しいかどうか小説を書きながら見つけていこうとしています。

 村山 それは面白い。

 川村 最近気づいたのは、人間が誰かを求める感情をすべて「恋愛」という単語にあてはめようとすると、どうしても無理が出てくる。今は価値観が複雑な時代になって「あなたと私」の生きている宇宙に隔たりができてしまっている。だから「恋愛」はもう、みんなにとって共有されるものじゃないし、危ういなと思ったりもしています。

 村山 確かに愛のかたちというのは多様化していて、単に男性と女性か結婚してずっと一緒に暮らして・・・という一つのモデルではなくなっていますね。

 川村 アメリカでも日本でも3割の夫婦が離婚をする時代ですよね。

 村山 僕は1993年にアメリカに移住して、家族もずっとアメリカなんですけど、うちの息子の高校時代の親友は、お母さんが4人もいるんです。もともとレズビアンのカップルに引き取られた子で、そのカップルが別れてそれぞれ新しいパートナーを見つけたので、女性の親が4人いる。

 川村 「結婚」という言葉も「恋愛」と同じで、もう危うい。ただ、それでも結局、人と人は言葉を使ってコミュニケーションするしかない。目の前の妻なり恋人に「今から数式で俺の気持ちを書くから」と言ってもしょうがないので、そこか難しいです。

 村山 数式でも告白はできるかもしれないけどね(笑)。

言葉で表現できないことを、数学で表現する?

 川村 最近、小説の取材でアイスランドに行ってきたんですか、あまりにも壮絶なランドスケープに圧倒されっぱなしでした。人と人はこういう環境では、くっついて一緒に生きていくしかないんだなという気もしました。

 村山 自然の脅威を前にしては、一緒にやっていくしかないんだと。

 川村 そうです。わかり合えない者同士が一緒にいようと引き合う力は、これも宇宙の引力の一部なのか・・・(苦笑)。

 村山 まさしく、暗黒物質ですね(笑)。

 川村 それにしても「暗黒」というネーミングは抜群だと思います。もはや言葉では表現できないことだから、「暗黒」なんでしょうか?

 村山 英語で「ダーク」と言うと暗黒という意味になりますが、「アットダーク」と言うと「よくわからなくて困っている」という意味になって、「ダークマター」には「まだ正体不明」という解釈が込められているんです。

 川村 日本語で「暗黒」と言うと、ちょっと怖い印象を受けますよね。

 村山 邪悪な感じがしますよね。でも、我々のお母さんですから。

 川村 そうでした。

 村山 川村さんが言葉を危ういと言ったように、物理学者も何かを理解して説明したいと思ったとき、あるところで言葉を失う瞬間があります。IPMU内でのやりとりでも、自分の持っている言葉ではどうしても表現できないから新しい言葉が欲しい。だから共通の言語を学ぶわけですが、それが数学です。数学者が言葉を作る専門家で作家みたいなもの。僕ら物理学者は作家からもらってきた言葉を使って仮説のストーリーを作る。IPMUで行っているのは、そういうコラボレーションです。

宇宙の未来はどうなりますか?

 川村 村山さんが予測する宇宙の未来を教えてくださいますか?

 村山 さっき「暗黒エネルギーによって宇宙の膨張が加速している」という話をしましたけど、ほとんどの人は加速がずっと続いていくと思っている。宇宙の中身は今、広がるほどに薄まっています。銀河も遠くにいってしまうので、いずれ見えなくなって、寂しい宇宙になっていく。

 川村 そうなると、地球と太陽との距離はどうなっていくんでしょうか?

 村山 加速がどんどん進んでいく宇宙だったとすると、少しずつ距離が離れていって、いずれは太陽自身が引き裂かれてしまうかもしれない。

 川村 それは「宇宙がどうあってほしいか」という研究でもあるんでしょうか?

 村山 そうかもしれません。なかなか思った通りに答えが出ないですが、僕ははっきりした宇宙の運命、暗黒エネルギーが決める宇宙の1兆年先を知りたい。そのために暗黒物質を重力レンズで観測したり、地下1000メートルに観測機器を置いて宇宙から飛来してきた暗黒物質を検出しようと試みたり、光速近くまで加速した陽子同士を衝突させてビッグバンのような反応をまた起こして、新たに暗黒物質を誕生させようとしたり、さまざまな実験に関わっています。

 川村 IPMUの未来については、どんな展望をお持ちですか?

 村山 現実的なことを言うと、IPMUには今、世界から卜ップレベルの物理学、天文学、数学の研究者が集まっていますか、カブリさんの寄付以外で、主な運営を支えている文部科学省からのお金が付くのは2022年までしか約束されていないんです。

 川村 シビアなところがあるんですね。

 村山 だから僕は中小企業の社長みたいなところがあって、年間約10億円の予算で、従業員が100人いて、貯金はゼロで・・・という状況に近い。いい人がたくさん集まっていてうれしいんだけど、きちんと養っていけるだろうか、という懸念があります。

 川村 きっと「5年後に今の研究がこんな技術に転化できるんです」という話の方が寄付も得やすいんだと想像します。ただ、1兆年先の宇宙の話は僕たちには直接関係ないし、何の役にも立たないかもしれないけれど、圧倒的に面白い。それに決定的なブレイクスルーって、具体的なメリットとは違う次元からしか生まれない気もします。

 村山 そう言ってもらえるとうれしいな。変な言い方かもしれないですけど、宇宙が我々に親切ならばブレイクスルーできるだろうし、そうじゃなければ永遠にできないかもしれない。

 川村 僕はエンタテインメントの世界の人間だからかもしれませんが、「地球は端っこまで行ったら海に落ちると思っていたのに、実は丸かった!」とわかったとき、いろいろと議論はあったと思いますが、最後は「マジ?」という興奮があったと思うんです。でも、そういう大発見が出てくるから、人間は生きていられるのかなと思っています。だから、村山さんのチームからそういう大発見が出てきて、常識がひっくり返るような体験をさせていただけるのを、楽しみにしています。

 村山 まさしくそれを目指しています。頑張ります。
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公共図書館 そこに司書という人間がいて

『図書館員をめざす人へ』より ⇒ 豊田市図書館は「司書」を増やすために、「指定管理者制度」を導入すると言うけど。新図書館設立時には「豊田市には司書はいらないと言っていた」。司書って、なにをしてくれるの?

自分の勤務先にいてそこでだけ、だともう生き残れない

--秋田県立図書館の今後の課題は?

成田 今現在、秋田県として「地方創生」を今年度のキーワードに掲げています。例えば少子高齢化への対応、産業振興、雇用の創出、移住・定住対策など、いくつかあるんですけれども、もう少し県全体の課題というのに、図書館としても今後は目を向けていく必要があります。

 あと、県民全体の読書推進もひとつの大きな施策です。2011年から2015年まで、「秋田県読書活動推進基本計画」というのがありまして。それが今年度最終年度で、県立図書館でもさまざまなイベントをやったり、市町村向けの研修会をやったりしてきたんです。計画が今年度で終了するので、その成果を検証して、第2次の計画を知事部局のほうが中心になって立てています。そのなかで県立図書館として、実際に県民に直接サービスする部分と、市町村の図書館や学校図書館のバックアップをする部分を、もう一度整理して。サービスの内容も再検討して、県立図書館としてどういう取り組みができるかを考えているところです。

--図書館員に求められる資質、こんな人が向いている、身につけておいたほうがよい知識、技能に関してご意見は?

成田 中学生や高校生の職場体験だと、必ず出る質問です(笑)。司書資格を取ろうとしている人は、たいてい皆さん、本が好き、図書館が好きという人だと思うんですけど、往々にしてそういう人って、わりとおとなしい人が。どちらかというとひとりで静かに本を読んでいるのが好きな人が多いですよね。でも、公共図書館だとそれよりも、むしろ人と接するのが得意な人のほうが向いてるんじゃないかなと思いました。

 というのが、(先ほども話題に出たよ引こ)私より下の世代は、他部局から異動で回ってくる人たちも多いのですが、そういうなかでも、すごく「ああ、向いてるな」と思う人って、やっぱりいるんですよね。とにかく人と話すのが好きとか、いろいろなことに興味、好奇心が強くて、レファレンスで頼まれても、さまざまな分野の多様な本を見て、いろいろな情報を質問者に提供できたり。

 特にビジネスレファレンスだと、「今度サクランボのパッケージっくるんですけど」みたいな、おおまかな感じで調べに来た人に対して「じゃ、サクランボが日本に入ってきたのはいつで」とか「品種で有名なのはこういうのがあって」とか「糖度の測り方はこうで」とか「サクランボが出てくる昔ばなしや童話にはこういうものがあって」とか、いろいろな切り口からの情報提供をしたりして。そうすると、質問しに来た人も、やっぱり助かるんですよね。すごく評判がよかったりします。

 必ずしも、司書のお勉強だけがんばってやってればいいというわけではなくて、いろいろな分野の、いろいろな知識を。とにかく興味があったらいろいろな本を読んだり、さまざまな人と会って多くの体験をしたり、そういうことが役に立つんじゃないか。ちょっとした「これはあそこで聞いたことあった」というのが、レファレンスや選書する場などで役立ったりするので。

 あとやっぱり、勉強をこつこつ、自分でも続けていかないといけないと思います。この業界も、どんどんいろいろな新しい動きが出てくるじゃないですか。自分なりに情報収集したり、あちこち出かけていって、人の話を聞いたり、人と会ったりして、新しい情報を常に仕入れていられるように、勉強できるような人でしょうか。

--成田さんご自身も、ビジネス支援図書館推進協議会の理事をされておられます。外部のそういった協議会、研究会、研修会はたくさんありますよね。どちらかといえば積極的に輪に入っていくような意識を持たれているのでしょうか?

成田 そうですね、はい。図書館は本を借りるだけの場所ではなくなりました。これからも、世の中の動きに合わせて変わっていくと思います。自分の勤務先にいてそこでだけ、だともう生き残れないと思います。積極的にいろいろな人と連絡を取ったり、情報を集めたり。この時代にそれはすごく必要だと。私も全国の図書館関係の知り合いがたくさんできて、仕事で助けたり助けられたり、ヒントをもらうことも多いです。

そこに司書という人間がいて

--具体的に「図書館員をめざす人にお薦めだよ」という本はありますか?

成田 レファレンスだったら、ちょっと前の本ですけど、大串夏身先生の、都立図書館勤務時代のことを書かれた『ある図書館相談係の日記』。だいぶあれを読んで「レファレンスってこういうものなんだ」という。大学の勉強だけでなく、実際に現場で経験して、身につけていくことがすごく多かったので、「現場でこうなんだよ」という体験談のお話が、すごく参考になりました。

--「将来はこういった図書館員になりたい」あるいは「こうなるんじゃないか」といったビジョンやご意見はありますか?

成田 将来ですか。将来のビジョン。むずかしいですね。

--図書館員としてご自身がでも結構ですし、図書館はどうなっていくか、という観点でも結構です。

成田 今、やっぱりすごく注目を集めているのって、人が集まる場としての図書館ですよね。サードプレイスというんでしょうかね。そういう要素がどんどん強くなっていくのではないかと思います。

 例えば自分の勤務しているところ、どうなっていくんだろうって。ただそのまま今までどおりの図書館サービスを続けていたら、今行政もどんどん人も切られますし、お金も切られるので、廃止になっちゃったりする可能性だって、なくはない。じゃそこで、ただ単に生き残るというだけじゃなく、地域社会に貢献をして、そのうえで必要なところだと認めてもらうためには、どうあったらいいのかということを考えたら、人と人が出会える場、機能が今後は必要かなと思っています。

 でも、基本は情報提供なんですよね。情報に接することができてそれを活用できるヒントがあって、それを整理して、提供してくれる司書がいて。コンピューターで検索するんじゃなくて、ちゃんとそこに司書という人間がいて、道案内的な役割をする。そこで何か新しい、人のつながりであったり、地域の文化的な動きなどが生まれてくるという、図書館はそういう場でありたいと思っています。
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豊田市図書館の25冊 

726.6『ランドルフ・コールデコット』疾走した画家

724.4『水を描く』透明水彩レシピ2 32人の技法と作品

327.2『コンメンタール民事訴訟法Ⅶ』

317.6『社会を変えた情報公開』ドキュメント・市民オンブズマン

335.13『「好き嫌い」と才能』

134.97『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』第一次世界大戦と『論理哲学論考』

319.1『希望の日米同盟』--アジア太平洋の海洋安全保障

493.23『心臓の科学史』古代の「発見」から現代の最新医療まで

007.63『Excel文書作成[決定版]プロ技セレクション』今すぐ使える 簡単Ex もっと早く知りたかった

913.6『大きな鳥にさらわれないよう』

210.76『戦後史の現場検証』ルポライターの取材メモから

564.09『鋼鉄地帯』

281.04『理系に学ぶ。』

617.9『オリーブの歴史』「食」の図書館

414.1『ルイス・キャロルのユークリッド論』

596『平野レミの新・140字レシピ』

493.12『糖尿病の食事はここだけ変えればヘモグロビンA1Cが下がる』真面目な人ほど間違っている!

498.51『知っていると安心できる成分表示の知識』その食品、その潜在、本当に安全なの?

290.93『チェコ ポーランド スロヴァキア』

523.1『竹下健三』戦後日本の構想者

335.21『人間が幸福になれない日本の会社』

311.7『18歳からの民主主義』

377.9『ブラックバイト』

488『野鳥の呼び名事典』由来がわかる

015『図書館超活用術』最高の「知的空間」で、本物の思考力を身につける
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新刊書はやはり、30冊ないと気分がのらない

未唯空間小項目再見直しの遅れ

 月曜日は第7章を総合的な観点で見直す。それまでに曖昧なところは削除します。

朝5時半からセブン・イレブンへ

 朝、5時半に散歩に行ったけど、その後から胸の様子がおかしい。だから、今までぐだぐだしている。もう、12時半です。あれから7時間! 時間は勝手に過ぎていく。

 今日は、セブンイレブンで乃木坂のプロマイド、缶バッチ、内輪の販売日です。抱き合わせするモノがサンドイッチとかお菓子で、大量購入しても後が困るモノばかりです。

 近くのセブンイレブンで生ちゃんの缶バッジ、プロマイド、うちわをゲット。めざましの占いでみずがめ座は最下位。むだ遣いする日です。当たっていた。ついでにゴミを捨ててくればよかった。

新刊書はやはり、30冊ないと気分がのらない

 新刊書が減っても、結局やらないだけです。だめです。

 今週も本は足りない。だけど、ウィトゲンシュタインの『秘密日記』があったから、我慢しよう。『論考』が生まれた状況が述べられている。自分の存在がイヤで、第一次世界大戦に参加していった。

 ウィトゲンシュタインはヒトラー、ハイデッガーと同じ年に生まれた。第一次世界大戦、第二次世界大戦のまっただ中。哲学者の戦争への辛みが出てくる。ソクラテスも勇敢な戦士だという。

 本当に新刊書冊数が減っている。ハゲワシもそれなりに増えている。だけど、ウィトゲンシュタインがあったから、今回は満足です。それにしても、豊田市図書館の新刊書に哲学系が少ない。真っ先に削減されるんですかね。

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