未唯への手紙
未唯への手紙
未唯宇宙への編集 10.次の世界 1、2
多くの人が生きられる
多くの人がいる:多くの人が生きられるために何をするのか? 人が減れば、環境がよくなるというロジックから、多ければ、良くなる方に変えていく。そのためには、個人が内なる世界を持つことで、多面化することができ、共有意識で全体をカバーしていく。集合和で乗り切る。
多くの人がいる
① 環境社会で生き抜く
② 人が減れば良くなる
③ 多様化・共有化
④ 個人の範囲を拡大
内なる世界を持つ
① 皆の思いを自分の思いに
② 自分の思いを皆の思いに
③ 思いをカタチに
④ 内なる世界の構築
一人が多面化
① 市民が主役
② 興味の範囲拡大
③ 専門家になる
④ 点から近傍
共有意識
① 共有関係
② 信頼関係
③ 互いにカバー
④ お客様ひとり
個人の分化:環境としては、情報共有係数が拡大している。個人が知識と意識を蓄積が可能になってきた。情報をメッセージとして集約し、ナレッジ化していく。個人が分化する場として、地域にコミュニティを設定していく。コミュニティで集合和をなすことで、地域での行動が可能になる。
情報共有
① 情報共有係数増加
② ポータルで知識
③ コラボで意識
④ ライブラリに蓄積
メッセージ集約
① 外部情報を一元化
② 多方面から情報収集
③ 組織からメッセージ
④ ナレッジ化
コミュニティ
① コミュニティを設定
② 地域の目的を明確
③ 存在の力を具現化
④ 分化するリスク
集合知
① コミュニティで議論
② 集合知の蓄積
③ 社会の流れを意識
④ 共有意識を体現化
組織の分化:マーケティングは売るから使うにシフトさせる。メーカーの論理から高度サービスに切り替わる。組織は意思の力から成り立つが、分化で多様化させ、コミュニティと連携をとる。行政は市民と協働で個別案件に対応する。国はThink Globally, Act Locallyを基本に市民を支援する。
売るから使う
① 売るから使う
② 社会貢献をアピール
③ ナレッジワーカー
④ 高度サービス
組織の分化
① 組織は意思の力
② 分化で多様化
③ 存在の力で対応
④ コミュニティと連携
行政の分化
① 一律サポートが原則
② 個別案件を支援
③ 市民と協働
④ 国と市民を仲介
国の分化
① Think Globally, Act Locally
② EU指令
③ 500万人規模が適正
④ 市民を直接支援
生きられる:多くの人が生きられるためには、個人が変わることです。市民が分化して、社会に発信する。組織の分化を促す。市民コミュニティを企業拠点と協力して作り出す。企業・市民がお互いの状況を把握して、支援し合えるようにする。その上で、コミュニティの分化により、意思融合を図る。
発信する
① サファイア循環
② まずは発信
③ まとめて提案
④ 組織の分化
市民コミュニティ
① 企業拠点が先行
② 市民コミュニティ
③ 情報共有を一般化
④ 企業と社会の接点
互いの状況把握
① 個人の要望を明確化
② 意思を伝える
③ 互いの状況把握
④ 互いを支援
意思融合
① コミュニティで分化
② 意思融合
③ 行政は支援
④ 個人と国がつながる
歴史哲学
存在の哲学:個人と国、そして、コミュニティの関係のあり方で哲学の流れを見る。ルソーはわれわれの作り方を構想した。ベンサムの功利主義は快楽と苦痛を数量化し、幸福を判断。ニーチエは本質的な新しい実存思想を示した。フッサールは現象学を唱えた。歴史哲学は現象学を超えていく。
ソクラテス、デカルト、ルソー
① 哲学にアプローチ
② ソクラテス
③ デカルト
④ ルソー
ベンサム、アダム・スミス、ロック
① 神は死んだ
② ベンサム
③ アダム・スミス
④ ロック
カント、ヘーゲル、ニーチェ
① ドイツ観念論
② カント
③ ヘーゲル
④ ニーチェ
フッサール、ハイデガー
① 存在と無から現象学理解
② フッサール
③ ウィトゲンシュタイン
④ ハイデガー
存在の力:個人が意思の力を発揮させる始まりは、地域に対して、意見を述べること。情報共有できる環境で、地域の優先順位を決め、コンパクト社会を作りだす。そのために、市民は、生活者として、多様なライフスタイルを確立し、地域は、共有意識でインフラを身近なものにして、コンパクトシティを目指す。
意見を述べる
① お客様を代表
② 自分の意見
③ 提案を実行
④ 共有意識を入れ込む
情報共有環境
① コミュニケーション
② 地域の優先順位
③ コンパクト社会
④ グリーンコンシューマ
ライフスタイル
① 多様な生活
② インフラの変革
③ ライフスタイル
④ 行政の存在理由
地域インフラ
① 共有意識
② コンパクトシティ
③ 身近なインフラ
④ 高度サービス化
変革の意識:従来は意思の力に依存してきた。地球環境規模の課題に対応するのは、個人からの変革が必要である。環境社会を作り上げるために、変革の意識のもとでの流れが出てきつつある。 「社会を変えるには」では、対話と参加から動きだす。カリスマでの変革ではなく、地域からの社会の位相化である。
組織に依存
① 自らの手で平和を得る
② 組織に依存する体質
③ 組織は思考停止状態
④ 歴史哲学から変革
地球規模課題
① 人口構成変化
② エネルギー・環境問題
③ グローバル化
④ クライシスで進化
変革の流れ
① エジプトの共和制打倒
② 市民社会の変革
③ 情報共有係数の拡大
④ ソーシャルウェブ
社会は変えられる
① 赤ピラミッドの啓示
② 社会を変えるには
③ カリスマはいらない
④ 社会の位相化
新しい自由:意思の哲学では、国民国家での自由を求めて、民主主義と資本主義を進めてきた。グローバル化と多様化に伴い、格差が拡大した。企業は、モノつくりに拘ってきたが、マーケティングに対応できない。市民の意思の力に対応して、企業の意識を環境社会に向けていく。多様な世界に基づく民主主義を目指す。
国民国家の自由
① 資本主義の枠組み
② 自由に対する姿勢
③ 様々な格差拡大
④ 国の脆弱性
モノつくり
① 企業の拘り
② 技術に対する耐久性
③ 命令系統の限界
④ マーケティングの変化
企業の意識
① 地球規模課題に対応
② 社会貢献
③ ソーシャル企業
④ 環境社会に向かう
多様な世界観
① 未来への思考
② 多様なつながり
③ 共同体の自由
④ 新しい民主主義
多くの人がいる:多くの人が生きられるために何をするのか? 人が減れば、環境がよくなるというロジックから、多ければ、良くなる方に変えていく。そのためには、個人が内なる世界を持つことで、多面化することができ、共有意識で全体をカバーしていく。集合和で乗り切る。
多くの人がいる
① 環境社会で生き抜く
② 人が減れば良くなる
③ 多様化・共有化
④ 個人の範囲を拡大
内なる世界を持つ
① 皆の思いを自分の思いに
② 自分の思いを皆の思いに
③ 思いをカタチに
④ 内なる世界の構築
一人が多面化
① 市民が主役
② 興味の範囲拡大
③ 専門家になる
④ 点から近傍
共有意識
① 共有関係
② 信頼関係
③ 互いにカバー
④ お客様ひとり
個人の分化:環境としては、情報共有係数が拡大している。個人が知識と意識を蓄積が可能になってきた。情報をメッセージとして集約し、ナレッジ化していく。個人が分化する場として、地域にコミュニティを設定していく。コミュニティで集合和をなすことで、地域での行動が可能になる。
情報共有
① 情報共有係数増加
② ポータルで知識
③ コラボで意識
④ ライブラリに蓄積
メッセージ集約
① 外部情報を一元化
② 多方面から情報収集
③ 組織からメッセージ
④ ナレッジ化
コミュニティ
① コミュニティを設定
② 地域の目的を明確
③ 存在の力を具現化
④ 分化するリスク
集合知
① コミュニティで議論
② 集合知の蓄積
③ 社会の流れを意識
④ 共有意識を体現化
組織の分化:マーケティングは売るから使うにシフトさせる。メーカーの論理から高度サービスに切り替わる。組織は意思の力から成り立つが、分化で多様化させ、コミュニティと連携をとる。行政は市民と協働で個別案件に対応する。国はThink Globally, Act Locallyを基本に市民を支援する。
売るから使う
① 売るから使う
② 社会貢献をアピール
③ ナレッジワーカー
④ 高度サービス
組織の分化
① 組織は意思の力
② 分化で多様化
③ 存在の力で対応
④ コミュニティと連携
行政の分化
① 一律サポートが原則
② 個別案件を支援
③ 市民と協働
④ 国と市民を仲介
国の分化
① Think Globally, Act Locally
② EU指令
③ 500万人規模が適正
④ 市民を直接支援
生きられる:多くの人が生きられるためには、個人が変わることです。市民が分化して、社会に発信する。組織の分化を促す。市民コミュニティを企業拠点と協力して作り出す。企業・市民がお互いの状況を把握して、支援し合えるようにする。その上で、コミュニティの分化により、意思融合を図る。
発信する
① サファイア循環
② まずは発信
③ まとめて提案
④ 組織の分化
市民コミュニティ
① 企業拠点が先行
② 市民コミュニティ
③ 情報共有を一般化
④ 企業と社会の接点
互いの状況把握
① 個人の要望を明確化
② 意思を伝える
③ 互いの状況把握
④ 互いを支援
意思融合
① コミュニティで分化
② 意思融合
③ 行政は支援
④ 個人と国がつながる
歴史哲学
存在の哲学:個人と国、そして、コミュニティの関係のあり方で哲学の流れを見る。ルソーはわれわれの作り方を構想した。ベンサムの功利主義は快楽と苦痛を数量化し、幸福を判断。ニーチエは本質的な新しい実存思想を示した。フッサールは現象学を唱えた。歴史哲学は現象学を超えていく。
ソクラテス、デカルト、ルソー
① 哲学にアプローチ
② ソクラテス
③ デカルト
④ ルソー
ベンサム、アダム・スミス、ロック
① 神は死んだ
② ベンサム
③ アダム・スミス
④ ロック
カント、ヘーゲル、ニーチェ
① ドイツ観念論
② カント
③ ヘーゲル
④ ニーチェ
フッサール、ハイデガー
① 存在と無から現象学理解
② フッサール
③ ウィトゲンシュタイン
④ ハイデガー
存在の力:個人が意思の力を発揮させる始まりは、地域に対して、意見を述べること。情報共有できる環境で、地域の優先順位を決め、コンパクト社会を作りだす。そのために、市民は、生活者として、多様なライフスタイルを確立し、地域は、共有意識でインフラを身近なものにして、コンパクトシティを目指す。
意見を述べる
① お客様を代表
② 自分の意見
③ 提案を実行
④ 共有意識を入れ込む
情報共有環境
① コミュニケーション
② 地域の優先順位
③ コンパクト社会
④ グリーンコンシューマ
ライフスタイル
① 多様な生活
② インフラの変革
③ ライフスタイル
④ 行政の存在理由
地域インフラ
① 共有意識
② コンパクトシティ
③ 身近なインフラ
④ 高度サービス化
変革の意識:従来は意思の力に依存してきた。地球環境規模の課題に対応するのは、個人からの変革が必要である。環境社会を作り上げるために、変革の意識のもとでの流れが出てきつつある。 「社会を変えるには」では、対話と参加から動きだす。カリスマでの変革ではなく、地域からの社会の位相化である。
組織に依存
① 自らの手で平和を得る
② 組織に依存する体質
③ 組織は思考停止状態
④ 歴史哲学から変革
地球規模課題
① 人口構成変化
② エネルギー・環境問題
③ グローバル化
④ クライシスで進化
変革の流れ
① エジプトの共和制打倒
② 市民社会の変革
③ 情報共有係数の拡大
④ ソーシャルウェブ
社会は変えられる
① 赤ピラミッドの啓示
② 社会を変えるには
③ カリスマはいらない
④ 社会の位相化
新しい自由:意思の哲学では、国民国家での自由を求めて、民主主義と資本主義を進めてきた。グローバル化と多様化に伴い、格差が拡大した。企業は、モノつくりに拘ってきたが、マーケティングに対応できない。市民の意思の力に対応して、企業の意識を環境社会に向けていく。多様な世界に基づく民主主義を目指す。
国民国家の自由
① 資本主義の枠組み
② 自由に対する姿勢
③ 様々な格差拡大
④ 国の脆弱性
モノつくり
① 企業の拘り
② 技術に対する耐久性
③ 命令系統の限界
④ マーケティングの変化
企業の意識
① 地球規模課題に対応
② 社会貢献
③ ソーシャル企業
④ 環境社会に向かう
多様な世界観
① 未来への思考
② 多様なつながり
③ 共同体の自由
④ 新しい民主主義
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「個人=超国家」の意味
1時に起きてしまった
10時に寝たので、1時に起きてしまった。何となく、4時まで過ごしていた。
「宇宙の旅人」の概念
「宇宙の旅人」でブログを検索したら、145件ありました。その言葉を得たのは、池田晶子『好き嫌いとの付き合い方』でした。そこでは、「好みは個人のものではない。個人なんてものをはるかに超えて、宇宙へ通じる深い謎です。宇宙生成の動因とも言うべき、不可知の力なんですよ」とあった。」2007.9.8
好き嫌いと宇宙をつなげています。やはり、池田晶子は最高ですね。
ブログ・コンテンツの拡充
ブログ検索機能をさらに生かすために、自分のコンテンツのインデックスを落とし込むことにしました。雑記帳本体とOCRリストですね。これはデータベース構築に位置づけます。
パートナーからの定期便
あれから、一週間経つので、パートナーからメールが入ることを期待していたが、10時になっても入ってこない。やはり、予測は無理ですね。来ることで存在を確認したい。11時過ぎに唐突に来ました。内容的には、かなり、進歩しています。
Iさんへのメール
Iさんへの日程調整のメールを送付しました。メールの返事は当てにしないで、3日ぐらい待ちましょう。ノブと未唯の入籍などを話す相手が居ない。ワクワク・ドキドキ感がなつかしい。
玲子の状況確認
状況とギリシャへの帰国予定をメールで確認したところ、また、痙攣が続いているとのこと。今日も病院に行くそうです。
10.6「個人=超国家」の意味
元々、「存在と無」が個人と宇宙とがつながっているということ、同一であることから始まっています。超国家⊂宇宙だから、当たり前と言えば、当たり前です。池田晶子は最初から、個人が宇宙とつながっていることを予感していた。
そうでないと、どうしても納得しないという思いを感じます。個人は親から生まれたものではない。
多重宇宙は無限次元空間そのもの
多重宇宙というのは、無限次元空間そのものです。だから、内なる世界と同位相になる。許容量が個人の数を超えているので、対応できる。
身近なところで、合わしたのが、集合が点であり、点が集合になるカタチです。これは出発点と到着点が一緒になることも示している。そして、塊と点が一緒になる。この様相は多くのところで現れている。
今までは、循環で時系列が関係すると思っていたけど、そうではなく、空間に配置されている。あたかも宇宙空間のように、次元の異なる点がディスクリートな空間です。それを表したものが、サファイア空間です。要望するものと企画するものが一緒になり、同時に存在します。空間として配置される。
だから、延長線上に、集合が点であっても不思議はない。そして、個人と全体がつながって、全体が部分の中に入ることに説明ができる。これに従って、アタマのなかを切り替えていく。それが最終目標です。そうでない限りは、個人が全てを変えるという概念そのものが出てこない。個人の中に全てがあるという、私は私の世界というのが納得がいかない。
歴史の変節点
それと歴史の変節点をどう結び付けるか。10.6.2.4はもう少し考えないといけない。歴史のなかの要素として考えないといけない。歴史はそれに向かってやってきているという概念です。それが一緒になるところ、LL=GGとなるところが、変節点です。10.6.4が最終形です。大きく上げてきたけど、目標は2050年の世界です。環境社会の様相です。
だから、ここでは、ポータルとか地域インフラとか情報共有の伝播力に落とし込みます。地味ですね。予想した社会は10.6で述べます。外へ大きく伸びて行って、そこでもって、一旦、現実的なカタチにしたのが、10.6.4です。
インナー側の世界の結論
その後の10.7と10.8は個人的なレベルでの結論です。10.7と10.8はインナー側に走ります。内なる世界で、どう作っていくのか、最初の問題をどう解決付けるのか。まあ、一つの反射ですね。
10時に寝たので、1時に起きてしまった。何となく、4時まで過ごしていた。
「宇宙の旅人」の概念
「宇宙の旅人」でブログを検索したら、145件ありました。その言葉を得たのは、池田晶子『好き嫌いとの付き合い方』でした。そこでは、「好みは個人のものではない。個人なんてものをはるかに超えて、宇宙へ通じる深い謎です。宇宙生成の動因とも言うべき、不可知の力なんですよ」とあった。」2007.9.8
好き嫌いと宇宙をつなげています。やはり、池田晶子は最高ですね。
ブログ・コンテンツの拡充
ブログ検索機能をさらに生かすために、自分のコンテンツのインデックスを落とし込むことにしました。雑記帳本体とOCRリストですね。これはデータベース構築に位置づけます。
パートナーからの定期便
あれから、一週間経つので、パートナーからメールが入ることを期待していたが、10時になっても入ってこない。やはり、予測は無理ですね。来ることで存在を確認したい。11時過ぎに唐突に来ました。内容的には、かなり、進歩しています。
Iさんへのメール
Iさんへの日程調整のメールを送付しました。メールの返事は当てにしないで、3日ぐらい待ちましょう。ノブと未唯の入籍などを話す相手が居ない。ワクワク・ドキドキ感がなつかしい。
玲子の状況確認
状況とギリシャへの帰国予定をメールで確認したところ、また、痙攣が続いているとのこと。今日も病院に行くそうです。
10.6「個人=超国家」の意味
元々、「存在と無」が個人と宇宙とがつながっているということ、同一であることから始まっています。超国家⊂宇宙だから、当たり前と言えば、当たり前です。池田晶子は最初から、個人が宇宙とつながっていることを予感していた。
そうでないと、どうしても納得しないという思いを感じます。個人は親から生まれたものではない。
多重宇宙は無限次元空間そのもの
多重宇宙というのは、無限次元空間そのものです。だから、内なる世界と同位相になる。許容量が個人の数を超えているので、対応できる。
身近なところで、合わしたのが、集合が点であり、点が集合になるカタチです。これは出発点と到着点が一緒になることも示している。そして、塊と点が一緒になる。この様相は多くのところで現れている。
今までは、循環で時系列が関係すると思っていたけど、そうではなく、空間に配置されている。あたかも宇宙空間のように、次元の異なる点がディスクリートな空間です。それを表したものが、サファイア空間です。要望するものと企画するものが一緒になり、同時に存在します。空間として配置される。
だから、延長線上に、集合が点であっても不思議はない。そして、個人と全体がつながって、全体が部分の中に入ることに説明ができる。これに従って、アタマのなかを切り替えていく。それが最終目標です。そうでない限りは、個人が全てを変えるという概念そのものが出てこない。個人の中に全てがあるという、私は私の世界というのが納得がいかない。
歴史の変節点
それと歴史の変節点をどう結び付けるか。10.6.2.4はもう少し考えないといけない。歴史のなかの要素として考えないといけない。歴史はそれに向かってやってきているという概念です。それが一緒になるところ、LL=GGとなるところが、変節点です。10.6.4が最終形です。大きく上げてきたけど、目標は2050年の世界です。環境社会の様相です。
だから、ここでは、ポータルとか地域インフラとか情報共有の伝播力に落とし込みます。地味ですね。予想した社会は10.6で述べます。外へ大きく伸びて行って、そこでもって、一旦、現実的なカタチにしたのが、10.6.4です。
インナー側の世界の結論
その後の10.7と10.8は個人的なレベルでの結論です。10.7と10.8はインナー側に走ります。内なる世界で、どう作っていくのか、最初の問題をどう解決付けるのか。まあ、一つの反射ですね。
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OCR化した9冊
『ソロモン消費者行動論』
学習の目的1 自己概念は、消費者行動に強い影響を与える
学習の目的2 製品は自己概念を定義する上で、重要な役割を担うことがある。
学習の目的3 社会が期待する男らしさや女らしさが、購買決定に役立てられている。消費者がこうした社会の期待に応えようとするためである。
学習の目的4 自分の身体をどのように考えるかは、自尊心の中心的要素となる。そして、身体がどのようにあるべきかは、文化によって規定される。
学習の目的5 容姿に関する文化的な期待に応えようとすることは、害にもなりうる
学習の目的6 どの文化も、体の装飾や部分的切除などの伝統を持つ。
『ユダヤ人、世界と貨幣』
「申命記」一九四五年-……
第二次世界大戦の終わり、三〇〇〇年の間に作られたすべての戦略が崩壊した。数世紀にわたる亡命も、避難にはならなかった。貨幣で暴力を振り払うこともできなかった。神はその民を地獄から救うことはなかったのである。もっとも力があると言われていたアメリカのユダヤ人でさえ、虐殺から命を救うことも、避難のための国家を創ることも、平和の道を模索することもできなかった。いわゆるユダヤ人は全能であるという考えも、死刑執行人の幻想以上のものではなかった。
ショアーの結果は、一つの事実を示している。ユダヤ人の多くは、ドイツの豊かな銀行家ではなく、中央ヨーロッパの貧しい労働者であったことを。生存者は口を閉じ、彼らのまわりにいた虐殺の証人も、何も語ろうとしなかった。
匿名を望む者、名前を変えるために立ち去る者、これ以上誰かに数えられること、選別されること、それはたとえ神によるものであろうとも、拒否する者もいた。逆に、ディアスポラを呼び覚まし、人口統計を再び行い、ヨーロッパから再び避難する人々のために連帯する機関をまずは創設しようという者もいた。
できるだけ早く、それまでなかった難民国家制度をつくろうとする者がいた。ある者にとって、難民国家は、異常な特異性を持たない、匿名な、ごく普通の国家でなければならないはずである。ユダヤ教の教義は、そこでは忘れなければならないのである。難民国家では、たとえ違法でも、どんな仕事でも行わねばならない。またある者にとって、難民国家は、世俗的倫理の典型的国家でなければならない。ドイツ人にとっては社会主義であり、イギリス人にとっては民主主義である。そこで、新たなる人間が生まれ(たとえば、『聖書』の英雄であり、ウィーンの知的英雄のような)、ユダヤ教固有の遺産の要求や受げ入れる国の要求を捨て去る。またある者にとって、結局新しい国家は、聖なる年を持ち、ユダヤ人相互の利子貸付を禁止し、メッシアの到来を待ち、ッェダカの制度を持つ、唯一の法に従うダヴィデの王国の神権政治とならねばならない。こうした三つの国家計画にとって重要なことは、想像上の国家、ユートピアが問題になっていることである。それは、貨幣もなく、武器もなく、国家組織もなく、人口さえなく打ち立てられる国家である。--そしてその国家はまったくこれまでと違う環境に位置するのである。
奇妙なことだが、これは「モーセ五書」の最後の書、「申命記」あるいは「神の言葉」の挑戦である。これはユートピアの書であり、少なくとも比喩的には最後にもう一度歴史を伴うのである。
伝統的解釈によると、モーセの人生最後の三七日のうち、神が約束の大地のはずれで彼に伝達した法についての思索が書かれている第五の書は、敵対する人々の間でイスラエルの生活を実施するには何が必要かについての原理を要約している。それはすなわち、十戒、シェマ(shema)(どこにいてもすべてのユダヤ人が壮厳な時に行わねばならない祈り)、そして族長の最後の演説、人間の条件における自由の場所についての最終的考察である。この書には、イスラエルが倫理的な二つの例となるのに必要な法、もし守らなければ待ち受ける罰則のすべてが含まれている。とりわけ、善を行うにはどうすべきか、自らの繁栄を近隣の反映によっていかに確かなものにするかが書かれてある。
「申命記」は、間違いなく砂漠を出た後、少なくとも断片的に編集されたと思われるが、まわりの異教徒の信仰と戦うため、最後に自分の土地に戻ってきたノマードの人々を、二つの敵(すなわち偶像崇拝という腐敗と不和の拡散)から引き離す目的を持っていたのである。
それは、まさにショアーといダ砂漠の出口で生存者に与えられた二つの主要な問題であったからである。
帰郷土地と書物
ノマードがいなければ定住者もいない
オリエントの環、イスラエル
西欧の環、ディアスポラ
西洋と東洋
『法律家をめざす人のための経済学』
所有権
所有権の定義と意義
所有権の正当性(1)--治安の安定
所有権の正当性(2)--効率的かつ公平な資源の活用と移転の促進
私的所有権の正当化
共有地の悲劇
所有権の正当性(3)--財産の保全と改良の誘因装置
所有権の分割
所有権の義務論的正当化
『「深読み」読書術』
使える知識ばこうして身につける! 深く・大量に・速く読むための読書案内
「新しいもの」を発見する人の共通点
「いつもの読書」が十倍充実する、こんな方法
思考を停滞させる危険本
仕事・勉強に今すぐ役立つ読書の技術
理解を早め、生きた知識をものにするために
最短期間で自分を「プロフェッショナル」にする方法
「確実な結果」は「明確な目的」があってこそ
本の整理で「頭の中を整理」するコツ
比較してはじめて見えてくる「知識の金鉱脈」
知識の幅を広げる「ふざけた読書」のすすめ
『入門 経済学』
高齢社会の財政運営
高齢化のもとでの財政運営
日本の高齢化
日本の財政健全化の方向
なぜ成長が重要であるのか
社会保障改革
高齢社会の税制のあるべき姿
財政収支の長期的側面
財政収支の長期的意味
公債の負担の問題
減税政策の有効性に対する疑問:リカード仮説
『問題解決力の磨き方』
国連に採用されるために必要なもの--グローバル人材の条件
グローバル人材を求める背景
日本人国連職員の数は少ないか
国連の採用試験
試験に受かるために何が必要か
若者たちに門戸を開くJPO制度の活用
『城下町都市』
鶴岡
松本
富山
郡上八幡
萩
熊本
『ケネディ演説集』
キューバ報告/フルシチョフヘの書簡
キューバ報告
フルシチョフ首相への書簡
『変革の知』
「変革の知」を身につける五つの視点
第一の変革/書物による「知識」ではなく、経験による「智恵」を身につける。
第二の変革/問題解決の「知能」ではなく、問題探究の「知性」を身につける。
第三の変革/「専門的知性」ではなく、「七つの知性」を垂直統合して身につける。
第四の変革/「知の貯蔵庫」を作るのではなく、「知の生態系」を育てていく。
第五の変革/「知と知」「知と行」「知と情」という「三つの分離の病」を克服する。
エバーノートCEO、フィル・リービン
競争ではなく、ただ製品のためにエネルギーを使う
競争ではなく製品が問題だ
生産的な人々にとって最も重要なブランド
ただ一つの収益モデルに集中する
どんなに高額であっても会社は売らない
学習の目的1 自己概念は、消費者行動に強い影響を与える
学習の目的2 製品は自己概念を定義する上で、重要な役割を担うことがある。
学習の目的3 社会が期待する男らしさや女らしさが、購買決定に役立てられている。消費者がこうした社会の期待に応えようとするためである。
学習の目的4 自分の身体をどのように考えるかは、自尊心の中心的要素となる。そして、身体がどのようにあるべきかは、文化によって規定される。
学習の目的5 容姿に関する文化的な期待に応えようとすることは、害にもなりうる
学習の目的6 どの文化も、体の装飾や部分的切除などの伝統を持つ。
『ユダヤ人、世界と貨幣』
「申命記」一九四五年-……
第二次世界大戦の終わり、三〇〇〇年の間に作られたすべての戦略が崩壊した。数世紀にわたる亡命も、避難にはならなかった。貨幣で暴力を振り払うこともできなかった。神はその民を地獄から救うことはなかったのである。もっとも力があると言われていたアメリカのユダヤ人でさえ、虐殺から命を救うことも、避難のための国家を創ることも、平和の道を模索することもできなかった。いわゆるユダヤ人は全能であるという考えも、死刑執行人の幻想以上のものではなかった。
ショアーの結果は、一つの事実を示している。ユダヤ人の多くは、ドイツの豊かな銀行家ではなく、中央ヨーロッパの貧しい労働者であったことを。生存者は口を閉じ、彼らのまわりにいた虐殺の証人も、何も語ろうとしなかった。
匿名を望む者、名前を変えるために立ち去る者、これ以上誰かに数えられること、選別されること、それはたとえ神によるものであろうとも、拒否する者もいた。逆に、ディアスポラを呼び覚まし、人口統計を再び行い、ヨーロッパから再び避難する人々のために連帯する機関をまずは創設しようという者もいた。
できるだけ早く、それまでなかった難民国家制度をつくろうとする者がいた。ある者にとって、難民国家は、異常な特異性を持たない、匿名な、ごく普通の国家でなければならないはずである。ユダヤ教の教義は、そこでは忘れなければならないのである。難民国家では、たとえ違法でも、どんな仕事でも行わねばならない。またある者にとって、難民国家は、世俗的倫理の典型的国家でなければならない。ドイツ人にとっては社会主義であり、イギリス人にとっては民主主義である。そこで、新たなる人間が生まれ(たとえば、『聖書』の英雄であり、ウィーンの知的英雄のような)、ユダヤ教固有の遺産の要求や受げ入れる国の要求を捨て去る。またある者にとって、結局新しい国家は、聖なる年を持ち、ユダヤ人相互の利子貸付を禁止し、メッシアの到来を待ち、ッェダカの制度を持つ、唯一の法に従うダヴィデの王国の神権政治とならねばならない。こうした三つの国家計画にとって重要なことは、想像上の国家、ユートピアが問題になっていることである。それは、貨幣もなく、武器もなく、国家組織もなく、人口さえなく打ち立てられる国家である。--そしてその国家はまったくこれまでと違う環境に位置するのである。
奇妙なことだが、これは「モーセ五書」の最後の書、「申命記」あるいは「神の言葉」の挑戦である。これはユートピアの書であり、少なくとも比喩的には最後にもう一度歴史を伴うのである。
伝統的解釈によると、モーセの人生最後の三七日のうち、神が約束の大地のはずれで彼に伝達した法についての思索が書かれている第五の書は、敵対する人々の間でイスラエルの生活を実施するには何が必要かについての原理を要約している。それはすなわち、十戒、シェマ(shema)(どこにいてもすべてのユダヤ人が壮厳な時に行わねばならない祈り)、そして族長の最後の演説、人間の条件における自由の場所についての最終的考察である。この書には、イスラエルが倫理的な二つの例となるのに必要な法、もし守らなければ待ち受ける罰則のすべてが含まれている。とりわけ、善を行うにはどうすべきか、自らの繁栄を近隣の反映によっていかに確かなものにするかが書かれてある。
「申命記」は、間違いなく砂漠を出た後、少なくとも断片的に編集されたと思われるが、まわりの異教徒の信仰と戦うため、最後に自分の土地に戻ってきたノマードの人々を、二つの敵(すなわち偶像崇拝という腐敗と不和の拡散)から引き離す目的を持っていたのである。
それは、まさにショアーといダ砂漠の出口で生存者に与えられた二つの主要な問題であったからである。
帰郷土地と書物
ノマードがいなければ定住者もいない
オリエントの環、イスラエル
西欧の環、ディアスポラ
西洋と東洋
『法律家をめざす人のための経済学』
所有権
所有権の定義と意義
所有権の正当性(1)--治安の安定
所有権の正当性(2)--効率的かつ公平な資源の活用と移転の促進
私的所有権の正当化
共有地の悲劇
所有権の正当性(3)--財産の保全と改良の誘因装置
所有権の分割
所有権の義務論的正当化
『「深読み」読書術』
使える知識ばこうして身につける! 深く・大量に・速く読むための読書案内
「新しいもの」を発見する人の共通点
「いつもの読書」が十倍充実する、こんな方法
思考を停滞させる危険本
仕事・勉強に今すぐ役立つ読書の技術
理解を早め、生きた知識をものにするために
最短期間で自分を「プロフェッショナル」にする方法
「確実な結果」は「明確な目的」があってこそ
本の整理で「頭の中を整理」するコツ
比較してはじめて見えてくる「知識の金鉱脈」
知識の幅を広げる「ふざけた読書」のすすめ
『入門 経済学』
高齢社会の財政運営
高齢化のもとでの財政運営
日本の高齢化
日本の財政健全化の方向
なぜ成長が重要であるのか
社会保障改革
高齢社会の税制のあるべき姿
財政収支の長期的側面
財政収支の長期的意味
公債の負担の問題
減税政策の有効性に対する疑問:リカード仮説
『問題解決力の磨き方』
国連に採用されるために必要なもの--グローバル人材の条件
グローバル人材を求める背景
日本人国連職員の数は少ないか
国連の採用試験
試験に受かるために何が必要か
若者たちに門戸を開くJPO制度の活用
『城下町都市』
鶴岡
松本
富山
郡上八幡
萩
熊本
『ケネディ演説集』
キューバ報告/フルシチョフヘの書簡
キューバ報告
フルシチョフ首相への書簡
『変革の知』
「変革の知」を身につける五つの視点
第一の変革/書物による「知識」ではなく、経験による「智恵」を身につける。
第二の変革/問題解決の「知能」ではなく、問題探究の「知性」を身につける。
第三の変革/「専門的知性」ではなく、「七つの知性」を垂直統合して身につける。
第四の変革/「知の貯蔵庫」を作るのではなく、「知の生態系」を育てていく。
第五の変革/「知と知」「知と行」「知と情」という「三つの分離の病」を克服する。
エバーノートCEO、フィル・リービン
競争ではなく、ただ製品のためにエネルギーを使う
競争ではなく製品が問題だ
生産的な人々にとって最も重要なブランド
ただ一つの収益モデルに集中する
どんなに高額であっても会社は売らない
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「変革の知」を身につける五つの視点
『変革の知』より
第一の視点/「変革の知」とは、書物を通じて得た該博な「知識」ではなく、豊かな経験から掴んだ「智恵」である。
しばしば、我々は、「多くの知識を持っている人物」を「知性を持った人物」であると考える傾向があるが、実は、そうではない。なぜなら、「知性」の本質は「知識」ではなく「智恵」だからである。「知識」は、言葉で表せるものであり、書物や文献を読めば身につくが、「智恵」は、言葉で表せないものであり、経験を通じてしか身につかないものである。
従って、もし読者が、本書を表面的に読むならば、これらの識者のメッセージを「単なる知識」として学んだだけにとどまり、その「知性」の深みを学ぶことはできないだろう。
第二の視点/「変革の知」とは、「答えの有る問い」に答えを見出す能力ではなく、まったく逆の、「答えの無い問い」を問い続ける能力である。
また我々は、「高い知能を持った人物」を「優れた知性を持った人物」であると考える傾向があるが、これも正しくない。なぜなら、「知能」と「知性」は、まったく逆の能力だからである。
まず、「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く、正確に答えに辿り着く能力である。「知能検査」は、まさに、この能力を測定している。
一方、「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを問い続ける能力である。答えなど容易に得られぬと分かっていて、粘り強く、その問いを問い続ける能力のことである。改革や革新、開発や創造は、この「精神の粘り強さ」を抜きにして、決して実現できない。
従って、もし読者が、本書に、目の前の現実を変革するための「安易な答え」を求めて読むならば、「変革の知」を掴むことは決してできないだろう。
第三の視点/「変革の知」とは、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力 という「七つのレベルの知性」を垂直統合した能力である。
我々が、目の前の現実を変革しようと思うなちば、幾つものレベルの思考を並行して行わなければならない。そのことを、拙著『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社新書)において、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレペルの知性」を垂直統合することの重要性として述べたが、読者が本書から「変革の知」を学ぼうと思うならば、それぞれの識者のメッセージの奥にある「垂直統合」された知性と思考を見つめなければならない。
第四の視点/「変革の知」とは、様々な「知」が集められた「知の貯蔵庫」ではなく、様々な「知」が有機的に結びついた「知の生態系」である。
また、我々が、目の前の現実を変革しようと思うならば、個別の専門的な「知」を学ぶだけではなく、学んだ「知」を有機的に結びつけ、「知の生態系」を形成することが不可欠である。なぜなら、21世紀において、我々の目の前に立ち塞がる問題の多くは、複雑に絡み合った「問題群」を形成しており、ある意味で、「問題の生態系」を形成しているからである。
従って、本書を読むとき、それぞれの識者の中で、様々な「知」が、どのように有機的に結びついているかを想像しながら読むことが大切である。
例えば、『銃・病原菌・鉄』著者、ジャレドーダイアモンドの鋭い洞察力の背後には、彼の「知」のバックグラウンドである、生理学、鳥類学、進化生物学、生物地理学といった専門知識が有機的に結びついた「知の生態系」が存在することを理解しながら読むべきであろう。
また、『ハイ・コンセプト』著者、ダニエル・ピンクの仕事場には、数々のアイデアが書き込まれたホワイトボードがあり、その横の本棚には本がぎっしりと並んでいると書かれているが、彼もまた、「知の生態系」を縦横に活用して、数々の著作を上梓している識者であることを理解すべきであろう。
第五の視点/「変革の知」とは「知と知の分離」「知と行の分離」「知と情の分離」という「三つの分離の病」を克服した、統合的知性である。
我々が、真に「変革の知」を身につけたいと思うならば、もう一つ、大切なことがある。
それは、20世紀の「知」が冒されていた「三つの分離の病」を克服することである。
第一は、「知と知の分離」。言葉を換えれば「専門主義」の病である。
これは、本来、一つであるべき知の世界が、細かい専門領域に分断されてしまい、どれほど「学際研究」や「総合対策」という言葉を掲げてみても、「専門意識」の垣根に阻まれ、互いの対話と協働が進まず、有効な変革の手が打てないという病である。
第二は、「知と行の分離」。言葉を換えれば「分業主義」の病である。
これは、「理論」を担う人間と「実践」を担う人間が分業してしまうという病であり、例えば、政策立案者と行政職員、経営学者と経営者。社会評論家と社会活動家といった分業が、問題の真の解決を妨げてしまう病である。
第三は、「知と情の分離」。言葉を換えれば「客観主義」の病である。
これは、企業や市場、社会や歴史についての「理論」を客観的な視点で語る人間が、その企業や市場、社会や歴史の「現場」において、尊い人生を背負い、聯対しい感情を持って生きる人間がいることを忘れてしまうという病である。その結果、「社員切り捨ての経営戦略論」「消費者軽視の市場戦略論」「住民不在の政策論」「人間欠如の歴史観」などが生まれてくる。
これが、20世紀の「知」が冒されていた「三つの分離の病」であり、21世紀、我々が真に問題を解決し、変革を実現していこうとするならば、これら「三つの病」を克服しなければならない。特に、この中でも重要なものが「知と情の分離」であろう。
第一の視点/「変革の知」とは、書物を通じて得た該博な「知識」ではなく、豊かな経験から掴んだ「智恵」である。
しばしば、我々は、「多くの知識を持っている人物」を「知性を持った人物」であると考える傾向があるが、実は、そうではない。なぜなら、「知性」の本質は「知識」ではなく「智恵」だからである。「知識」は、言葉で表せるものであり、書物や文献を読めば身につくが、「智恵」は、言葉で表せないものであり、経験を通じてしか身につかないものである。
従って、もし読者が、本書を表面的に読むならば、これらの識者のメッセージを「単なる知識」として学んだだけにとどまり、その「知性」の深みを学ぶことはできないだろう。
第二の視点/「変革の知」とは、「答えの有る問い」に答えを見出す能力ではなく、まったく逆の、「答えの無い問い」を問い続ける能力である。
また我々は、「高い知能を持った人物」を「優れた知性を持った人物」であると考える傾向があるが、これも正しくない。なぜなら、「知能」と「知性」は、まったく逆の能力だからである。
まず、「知能」とは、「答えの有る問い」に対して、早く、正確に答えに辿り着く能力である。「知能検査」は、まさに、この能力を測定している。
一方、「知性」とは、「答えの無い問い」に対して、その問いを問い続ける能力である。答えなど容易に得られぬと分かっていて、粘り強く、その問いを問い続ける能力のことである。改革や革新、開発や創造は、この「精神の粘り強さ」を抜きにして、決して実現できない。
従って、もし読者が、本書に、目の前の現実を変革するための「安易な答え」を求めて読むならば、「変革の知」を掴むことは決してできないだろう。
第三の視点/「変革の知」とは、思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力 という「七つのレベルの知性」を垂直統合した能力である。
我々が、目の前の現実を変革しようと思うなちば、幾つものレベルの思考を並行して行わなければならない。そのことを、拙著『知性を磨く 「スーパージェネラリスト」の時代』(光文社新書)において、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という「七つのレペルの知性」を垂直統合することの重要性として述べたが、読者が本書から「変革の知」を学ぼうと思うならば、それぞれの識者のメッセージの奥にある「垂直統合」された知性と思考を見つめなければならない。
第四の視点/「変革の知」とは、様々な「知」が集められた「知の貯蔵庫」ではなく、様々な「知」が有機的に結びついた「知の生態系」である。
また、我々が、目の前の現実を変革しようと思うならば、個別の専門的な「知」を学ぶだけではなく、学んだ「知」を有機的に結びつけ、「知の生態系」を形成することが不可欠である。なぜなら、21世紀において、我々の目の前に立ち塞がる問題の多くは、複雑に絡み合った「問題群」を形成しており、ある意味で、「問題の生態系」を形成しているからである。
従って、本書を読むとき、それぞれの識者の中で、様々な「知」が、どのように有機的に結びついているかを想像しながら読むことが大切である。
例えば、『銃・病原菌・鉄』著者、ジャレドーダイアモンドの鋭い洞察力の背後には、彼の「知」のバックグラウンドである、生理学、鳥類学、進化生物学、生物地理学といった専門知識が有機的に結びついた「知の生態系」が存在することを理解しながら読むべきであろう。
また、『ハイ・コンセプト』著者、ダニエル・ピンクの仕事場には、数々のアイデアが書き込まれたホワイトボードがあり、その横の本棚には本がぎっしりと並んでいると書かれているが、彼もまた、「知の生態系」を縦横に活用して、数々の著作を上梓している識者であることを理解すべきであろう。
第五の視点/「変革の知」とは「知と知の分離」「知と行の分離」「知と情の分離」という「三つの分離の病」を克服した、統合的知性である。
我々が、真に「変革の知」を身につけたいと思うならば、もう一つ、大切なことがある。
それは、20世紀の「知」が冒されていた「三つの分離の病」を克服することである。
第一は、「知と知の分離」。言葉を換えれば「専門主義」の病である。
これは、本来、一つであるべき知の世界が、細かい専門領域に分断されてしまい、どれほど「学際研究」や「総合対策」という言葉を掲げてみても、「専門意識」の垣根に阻まれ、互いの対話と協働が進まず、有効な変革の手が打てないという病である。
第二は、「知と行の分離」。言葉を換えれば「分業主義」の病である。
これは、「理論」を担う人間と「実践」を担う人間が分業してしまうという病であり、例えば、政策立案者と行政職員、経営学者と経営者。社会評論家と社会活動家といった分業が、問題の真の解決を妨げてしまう病である。
第三は、「知と情の分離」。言葉を換えれば「客観主義」の病である。
これは、企業や市場、社会や歴史についての「理論」を客観的な視点で語る人間が、その企業や市場、社会や歴史の「現場」において、尊い人生を背負い、聯対しい感情を持って生きる人間がいることを忘れてしまうという病である。その結果、「社員切り捨ての経営戦略論」「消費者軽視の市場戦略論」「住民不在の政策論」「人間欠如の歴史観」などが生まれてくる。
これが、20世紀の「知」が冒されていた「三つの分離の病」であり、21世紀、我々が真に問題を解決し、変革を実現していこうとするならば、これら「三つの病」を克服しなければならない。特に、この中でも重要なものが「知と情の分離」であろう。
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ケネディ フルシチョフ首相への書簡
『ケネディ演説集』より キューバ報告/フルシチョフヘの書簡
フルシチョフ首相の第三回書簡は、事態があまりにも緊迫し一刻をあらそうときだったので、放送を利用して米国政府に訴えられた。ケネディ返書は、原文を見るひまもなくラジオ放送を受信しただけで即刻おくられるというあわただしさであった。
キューバ危機は、いわば戦後冷戦期の、ある意味での強制下剤の役割を果たしたようである。これを契機にケネディ大統領とフルシチョフ首相の間には四十数回にわたる個人的な書簡が取り交わされた(内容はいっさい不明となっている)。その結果、米ソ交渉が再開されて翌六三年八月、モスクワにおける部分核停条約調印をはじめ、米ソ直通連絡線(ホットライン)設置や、核兵器の軌道打ち上げ禁止決議など米ソ平和共存時代へのきっかけをつくり出すことになった。ここに掲載したケネディ書簡の末尾には、今後米ソ交渉を通じて「われわれは、地球上および大気圏外での核兵器使用の増大化に関する問題、および核実験停止への大きな努力に関する問題を優先させなければならない」とのべているが、この二つの問題が、のちに部分的ながら、「部分核停」と「核兵器の軌道打ち上げ禁止」のなかに結実しているのを見ることができるのは、決して偶然の一致ではないことを知らねばならない。
なお「キューバ報告」中の、リオ条約第六・八条々とはつぎのようなものである。リオ条約(米州相互援助条約)第六条は、①武力攻撃でない侵略により米州国の領土、主権または独立が影響を受けた場合 ②米大陸内外の紛争その他米州内の平和を危うくし、米州各国の領土、主権、独立が影響を受けるような事態が起こった場合、協議機関は侵略犠牲国援助、共同防衛、米大陸の平和、安全の維持のための措置を協定するため、直ちに会合しなければならない、と規定している。また第八条は、このような場合の措置には、外交、経済関係の断絶、鉄道、海運、航空、通信の停止、武装兵力の使用などが含まれると規定している。
首相閣下 ’
私は、十月二十八日の貴下の放送メッセージに直ちに回答する。正式文書はまだ受け取っていないが、私は、キューバ危機の解決のための措置を速やかに進めることに、非常に大きな重要性をおいているからである。われわれは平和の維持に対し重い責任を負っているものであり、貴下も私も、情勢が収拾不可能となる点に接近しつつあったことを熟知していたと思う。したがって私はこのメッセージを歓迎し、それを平和への重要な寄与と考えている。
ウ・タント国連暫定事務総長の顕著な努力は、われわれ双方の仕事を大いに容易にした。私は、十月二十七日の貴下あて私の書簡および、きょうの貴下の回答を、速やかに実行されるべき米ソ両国政府の堅い約束と考えている。私は、貴下のメッセージにも述べられているように、必要な措置が国連を通じて直ちにとられ、米国が現在実施中の海上封鎖措置を、解除できるようになることを希望している。私はすでに、これらの事柄のすべてを米州機構に報告するための手配をした。米州機構加盟諸国も、カリブ海地域における真の平和に深い関心を寄せている。
貴下はその書簡のなかで、チュクチ半島地域で、米機が貴国の国境地方を侵犯したことに言及された。私は、同機が武器も写真撮影装置も積まず、貴国の核実験に関連して大気の標本採集に従事していたものであることを知った。同機はアラスカのアイルソン空軍基地から北極までの直線コースを往復することになっていたが、方向を南に変えるさい、操縦士が航行上の重大な過失をおかしたため、ソ連領土上空を飛んだ。操縦士は直ちに無線を使って航行上の援助を緊急要請し、最も直線的な経路によって誘導され、元の基地に帰還した。私はこの偶発事件を遺憾に思っており、このような事件の再発を防ぐため万全の予防措置を講ぜられるようにするつもりである。
米ソ両国とも、未完了の大きな任務をもっており、私は貴国民も米国民も、戦争の恐れなしにこれらの任務を遂行すること以上の良策は求められないということを承知している。近代の科学技術は、労働を、二、三十年前には夢でしか望めなかったほど、実りの多いものにしうる可能性をわれわれに与えた。
全世界はもとより危機的地域にも関係のあるものとして、われわれが軍縮問題に緊急の注意を払わねばならぬという点では、私も貴下と同意見である。われわれが危険からしりぞいたいま、おそらくわれわれは共にこの緊急な分野で真の進展を遂げることができよう。われわれは、地球上および大気圏外での核兵器使用の増大化に関する問題および核実験停止への大きな努力に関する問題を優先させなければならないと私は思う。しかしこの広汎な軍縮措置が早期に合意され実施されるかどうかを見極める努力もしなければならぬ。米政府は、ジュネーブまたはそれ以外の地で緊急に、かつ建設的な精神をもって、これらの問題を討議する用意をもつであろう。(一九六二年十月二十八日付)
フルシチョフ首相の第三回書簡は、事態があまりにも緊迫し一刻をあらそうときだったので、放送を利用して米国政府に訴えられた。ケネディ返書は、原文を見るひまもなくラジオ放送を受信しただけで即刻おくられるというあわただしさであった。
キューバ危機は、いわば戦後冷戦期の、ある意味での強制下剤の役割を果たしたようである。これを契機にケネディ大統領とフルシチョフ首相の間には四十数回にわたる個人的な書簡が取り交わされた(内容はいっさい不明となっている)。その結果、米ソ交渉が再開されて翌六三年八月、モスクワにおける部分核停条約調印をはじめ、米ソ直通連絡線(ホットライン)設置や、核兵器の軌道打ち上げ禁止決議など米ソ平和共存時代へのきっかけをつくり出すことになった。ここに掲載したケネディ書簡の末尾には、今後米ソ交渉を通じて「われわれは、地球上および大気圏外での核兵器使用の増大化に関する問題、および核実験停止への大きな努力に関する問題を優先させなければならない」とのべているが、この二つの問題が、のちに部分的ながら、「部分核停」と「核兵器の軌道打ち上げ禁止」のなかに結実しているのを見ることができるのは、決して偶然の一致ではないことを知らねばならない。
なお「キューバ報告」中の、リオ条約第六・八条々とはつぎのようなものである。リオ条約(米州相互援助条約)第六条は、①武力攻撃でない侵略により米州国の領土、主権または独立が影響を受けた場合 ②米大陸内外の紛争その他米州内の平和を危うくし、米州各国の領土、主権、独立が影響を受けるような事態が起こった場合、協議機関は侵略犠牲国援助、共同防衛、米大陸の平和、安全の維持のための措置を協定するため、直ちに会合しなければならない、と規定している。また第八条は、このような場合の措置には、外交、経済関係の断絶、鉄道、海運、航空、通信の停止、武装兵力の使用などが含まれると規定している。
首相閣下 ’
私は、十月二十八日の貴下の放送メッセージに直ちに回答する。正式文書はまだ受け取っていないが、私は、キューバ危機の解決のための措置を速やかに進めることに、非常に大きな重要性をおいているからである。われわれは平和の維持に対し重い責任を負っているものであり、貴下も私も、情勢が収拾不可能となる点に接近しつつあったことを熟知していたと思う。したがって私はこのメッセージを歓迎し、それを平和への重要な寄与と考えている。
ウ・タント国連暫定事務総長の顕著な努力は、われわれ双方の仕事を大いに容易にした。私は、十月二十七日の貴下あて私の書簡および、きょうの貴下の回答を、速やかに実行されるべき米ソ両国政府の堅い約束と考えている。私は、貴下のメッセージにも述べられているように、必要な措置が国連を通じて直ちにとられ、米国が現在実施中の海上封鎖措置を、解除できるようになることを希望している。私はすでに、これらの事柄のすべてを米州機構に報告するための手配をした。米州機構加盟諸国も、カリブ海地域における真の平和に深い関心を寄せている。
貴下はその書簡のなかで、チュクチ半島地域で、米機が貴国の国境地方を侵犯したことに言及された。私は、同機が武器も写真撮影装置も積まず、貴国の核実験に関連して大気の標本採集に従事していたものであることを知った。同機はアラスカのアイルソン空軍基地から北極までの直線コースを往復することになっていたが、方向を南に変えるさい、操縦士が航行上の重大な過失をおかしたため、ソ連領土上空を飛んだ。操縦士は直ちに無線を使って航行上の援助を緊急要請し、最も直線的な経路によって誘導され、元の基地に帰還した。私はこの偶発事件を遺憾に思っており、このような事件の再発を防ぐため万全の予防措置を講ぜられるようにするつもりである。
米ソ両国とも、未完了の大きな任務をもっており、私は貴国民も米国民も、戦争の恐れなしにこれらの任務を遂行すること以上の良策は求められないということを承知している。近代の科学技術は、労働を、二、三十年前には夢でしか望めなかったほど、実りの多いものにしうる可能性をわれわれに与えた。
全世界はもとより危機的地域にも関係のあるものとして、われわれが軍縮問題に緊急の注意を払わねばならぬという点では、私も貴下と同意見である。われわれが危険からしりぞいたいま、おそらくわれわれは共にこの緊急な分野で真の進展を遂げることができよう。われわれは、地球上および大気圏外での核兵器使用の増大化に関する問題および核実験停止への大きな努力に関する問題を優先させなければならないと私は思う。しかしこの広汎な軍縮措置が早期に合意され実施されるかどうかを見極める努力もしなければならぬ。米政府は、ジュネーブまたはそれ以外の地で緊急に、かつ建設的な精神をもって、これらの問題を討議する用意をもつであろう。(一九六二年十月二十八日付)
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