今日はアンパンの日、そして12日はパンの日という。それぞれにいわれやいきさつがあるというものの、所詮はよくある業界筋による記念日だ。アンパンは小腹が空いたり、おやつなど誰にも好かれるパンの一種で、私も小腹のすいたとき小さなアンパンを食べることがある。飽きることなく食べれるアンパンだが、それを作るパン屋さんが、今、困っているのではなかろうか。
それを新聞の見出し的に言えば「パン屋さんは郷土愛が足らない?」ということになる。その発端は、小学校の道徳教育教科書で「国や郷土を愛する態度」などを学ぶ題材で「パン屋」から「和菓子屋」に修正した教科書が合格したことに始まる。文科省は「パン屋が駄目というわけではない」と火消しに躍起だという。「アスレチックの遊具」は「和楽器店」に修正された。草花の咲いた土手の写真は「たこ揚げ」の写真に変わった。
国や郷土を愛する人を職業で分ける、そんなことはないとは思いたいがどうだろう。道徳教育は、それを主導する総元の文科省官僚からまず始めてほしい。庁のトップたる事務次官以下が長年にわたり組織的な天下りの口利きをしていたことが判明した。口利きは法で禁止されていること。子どもらに決まりを守りましょう、どの口から言えるのだろうか。
報道でしか知ることはできない事実だが釈然としない。カタカナ、ローマ字、英語に仏語など職業を表す表現は無数にある。漢字はいいが他は愛国心がない、と決められたら国内産業に大きな難題をかけることになる。こんな話題を話しているとき「だったら英語の教育をやめたら」、笑いながらも強く否定できない雰囲気だった。中学生の銃剣道教育も始まるという、何か鬱陶しい。
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