日々のことを徒然に

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盆地の麦秋

2024年05月19日 | 地域

 麦秋は陰暦4月の異称。麦を取り入れる季節になる。子どものころの冬、少し伸びた麦の芽を踏んで親の農作業を手伝った記憶が残っている。「伸びた麦の芽トントントン 僕らは麦ふみ踏んでいく 踏めばこの根が麦の芽が しっかり根を張る葉を伸ばす」、うすら覚えだがこんな唱歌か童謡か分からないがあった気がする。

 どうして折角伸び始めた芽を踏むのだろう、そんなことを思いながら踏んだかどうかは記憶にないが、葉に行く水分を押さえ根に水分を与え張らすため、そんな話しを思い出す。歌にある通りの話しを納得していたのかもしれない。

 秋でもないのになぜ麦秋なのか、歳時記では「稲が秋に実るのでそれにならって麦の実るころを麦秋という」、こんな説明が載っている。周囲は樹木や雑草などの緑の中では黄金色に見えないこともないが、かつての時代にはこうして四季を楽しんで自然を愛でたのではなかろうか。麦という収穫への感謝も込めて、そう思う。

 かつては農園地帯だった一帯の稲田も麦畑も減少し、どんどん宅地化されている。食糧自給率の低下によるものだろうか。写真の一帯もかつては大農業集落だったが、最近は通るたびに新築や宅地造成が目に付く。交通の便のよいこの農地がいつまでこのままの姿で観る目を癒してくれるのか他人事ながら気になる。

 (今日の575) 麦わらを編んで作ったホタル籠
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