もったいない

どこかの渓谷かと間違う、そんな光景に出会った。ここは菅野ダムの流入側、ダム堰堤の反対側に位置するところ、川久保橋から写した。

菅野ダムは県内最長の錦川の上流に1966年3月に完成した。目的は治水、工業用水、上水、発電などで特に特徴のあるダムではない。工業と上水用として周南市へ送られ、下流の岩国市へその恩恵を受けていない。

一昨年秋の台風襲来時における菅野ダムの放流と、下流の岩国市内での水害の因果関係について論争があった。これは記憶に新しい。

雨らしい雨が降らない。このダムの貯水率は50％を切っている。止水制限のニュースが1年に何度も出されるダムに頼っている皆さんの苦労は大変だろう。それだけに水の１滴も大切にと思われるだろう。

錦川水系の上水は水質もよく市内での止水制限は記憶にない。しかし以前に比べれば川の水量は少なくなった。今のように橋の上から川底が見えるなんて事はなかった。鮎釣の人影も少ない。

治水を制すれば領主にもなれる大切な水、「もったいない」の気持ちで1滴を粗末にしないように心掛けよう。