日々のことを徒然に

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霍乱に消夏や鎖夏

2013年07月20日 | 自然 季節
                      

 「暑い、暑いですね」が挨拶の最初に出る。例年なら真夏には少し間のあるこの時期だと思う。連日の猛暑で熱中症の発生は平年の4倍、その半数は65歳以上というから気が抜けない。

 昔は日射病とか熱射病とかよんでいた、と数人の高齢者の雑談。手持ちの携帯で意味を確認した一人が「日射も熱射も辞書的には同じ」、それで話が終わるかと思ったら「かくらん」とも言った。それは最年長の人。撹乱ではないだろうと予想し聞くと「霍乱」と書きながら、天気がまつわるから雨冠の字になっている、と教えられた。

 霍乱、「暑気あたりの病。普通、日射病をさすが、古くは吐瀉病も含めて用いた」と載っている。この霍乱は「鬼の霍乱」のときに使う。その意味は「頑強な鬼が以外にも暑気あたりをしたという意から、普段きわめて丈夫な人が、珍しく病気にかかること」とことわざ集の解説。鬼の暑気あたり、面白い話だが誰か見たのか。

 古くから言われる暑気払いは暑さを払いのける、消夏や鎖夏は暑さをしのいだり暑さをよけること。エアコンをつけ水分を摂って静かにしている、これも分かりいいが、昔からの暑さ除けの言葉がなんとなく耳触りがよく情緒を感じる。

 暑いからか暑くてもか今日から夏休み。ラジオ体操会場へ向かう親子の会話がさわやかに聞こえる。そう、日差しはまだおだやか、朝顔が聞き耳を立てる。
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