日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

新緑に囲まれて

2018年05月14日 | 陶芸

 陶芸教室の会場は海抜500㍍にある県の施設で通称ふれあいパーク、会員はふれパクと略称で呼ぶ。職員の話しだと、今朝、施設は雲海の上にあったという。そういえば、夜明け前、自宅から眺める城山も濃い霧にすっぽり覆われていた。城山の麓を錦川が流れている。その水面の水蒸気に冷たい空気が流れ込み霧になる。錦帯橋と霧は墨絵には絶好の風景と思う。

 そんな雲上の教室周囲も日が高くなるにつれ、予報通りの青空が顔を見せ始め、眼下の瀬戸内海の島影も見え始めた。教室の周囲は新緑たけなわ、目の保養には言うこと無しの光景が広がる。小鳥の声も聞こえ初夏らしい生気はつらつの自然を窓外にしながら粘土と戦う。

 今日のテーマは「自由制作」と板書してある。ひと息ついて作るものを決める。制作とは「美術作品を作ること(広辞苑)」、別の辞書では「芸術作品などを作ること」と、作品は世間の評価に耐ええる物を作るよう求めている。世界で一つしかない作品は毎回作っているが、世の厳しい評価は受けていない。催しで我らがブースに作品を並べ販売する。その売上高が世間評価のバロメーターだろう。更に努力がいる売り上げのようだ。

 昼食をはさんで約4時間、年金や病院、孫にスーパーの話なども粘土に練り込みながら形を作る。傍からの評価や手助けも形に生かし自由制作を終える。気楽な創作風景に思えるが結構神経や手先を使い、終わると心地よい疲れを感じる。帰りの車中の居眠が気持ちいい。
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