日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

木の葉髪

2013年12月07日 | エッセイサロン


 街のクリスマス飾りには雪をイメージしたものが多い。サンタとトナカイとそして雪そりは欠かせないクリスマススタイルになっている。今朝の最低気温は1.9度、水道管凍結はマイナス4度というからも少し余裕はあるが油断は禁物、防止策は早めに。暦の上で今日は大雪、雪が本格的に降りだし、平野でも降り始めるころという。

 「冬になると頭髪が抜けやすくなる。ちょうど木の葉の散るころなので風流に木の葉髪(このはがみ)という」と歳時記に載っている。髪は四季を問わず抜け替わっているのだが、冬に入るころから特に激しいため冬の季題とした、と続く。抜けても替わりが誕生すればいいが、抜けるだけになるとそれはそれは寂しいものだ。

 今年初め、そんな思いを短いエッセイにまとめ、はがき随筆に投稿したら掲載された。その創作がなんと月間賞に入選した。これについて「廃業した散髪屋の主人が昔言った言葉を、やや自虐的にユーモアたっぷりに表現して見事入選した。大きく一皮むけた作品だったと高く評価しています」。

 岩国エッセイサロン忘年会では会員個々の1年を総括した甘辛い内容の表彰状が授与される。表彰状はO代表手作りで世界で同文は存在しない1枚。先の評は今年の私への表彰状の一節。忘年会の席で渡される表彰状ではあるが、それは翌年の「望年」を動機付け創作への意欲を誘う1枚になっている。真に脱皮できるかどうか、試しの年が近づく。
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