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日々のことを徒然に

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人の心映す鬼

2016年11月07日 | 生活・ニュース
 
 今日は鬼の霍乱、立冬に合わせたわけではないが風邪気味で熱っぽい。ことわざ辞典によると「『霍乱』は、日射病や暑気あたり。頑強な鬼も暑気あたりをしたというから、普段極めて丈夫な人が、珍しく病気に罹ること」とある。鬼のように怖がれる奴ではないと思うが、どこでもらったかわからないが罹った。手洗いうがいは欠かさないがするりと抜けられる隙間があったようだ。食欲はあるからまあ大丈夫だろうが、外出は控える。

 鬼は天つ神に対して地上などの悪神や邪神という他にいくつも説がある。鬼は恐ろしい形相で怖くて乱暴な奴というのが一般のイメージ。ところが、人間と仲よくしたい赤鬼、そのために一肌脱いだ青鬼の「泣いた赤鬼」という話がある。青鬼のお陰で人と仲よくなれた赤鬼がふと気づけば友達の青鬼を失い赤鬼が泣く、小学校4年の頃、学芸会で青鬼を演じたのでよく覚えている。

 鬼にまつわる「ことわざ」は人の心を見透かした内容が多い。「鬼に金棒」はよい条件にさらに良い条件が加わり喜ぶ。「鬼の居ぬ間に洗濯」は、常々怖いと思っている立場の人が留守の間に羽を伸ばしくつろぐ。「鬼の首を取ったよう」は、大手柄を喜び得意がるが周りは大したことはないと冷めている。「鬼の目にも涙」は、冷酷・無情な人でも時には慈悲心を起こすことがある。鬼も頼め人食わずという。

 人は鬼を本当に嫌いなのだろうか。調べてみると何十も鬼にひっかけた言葉やいいつたえがある。年の瀬が近くなると「来年のことを言えば鬼が笑う」、人に不信をもつと「鬼が出るか蛇が出るか」、表面は穏やかでも内心が恐ろしいと「鬼に衣」。人は鬼を怖く恐ろしく邪鬼のように思いながらも、自分の内心を鬼心に置き換え着飾っているのでは、熱っぽい頭がいろいろと思う。
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