
昨年12月、国連総会本会議で11月5日を「世界津波の日」と制定することが決議された。決議の内容は、早期警戒、伝統的知識のの活用、よりよい復興を通じ災害への備えと情報共有の重要性を認識、すべての国の組織・個人に関する意識向上を促すなどがあり、各国は世界津波の日を尊寿することとなっている。
11月5日と指定したのは1854(安政元)年和歌山県で起きた安政南海大地震による大津波に因んでいる。大津波のさい、村人が自ら収穫した稲わらに火をつけて早期警戒を発し、村人を避難させたことで村民の命を救い、その地の復興に尽力した逸話に由来している。「ジシン」が世界共通語になっているが、喜んでいいのか否か戸惑う。
東日本大震災の被害の甚大さはまだ記憶に新しく、復興は道半ば、原発事故の処理の具体的な工程や費用について確たるものは無い。将来にそれらをゆだねることに疑問を挟むことはできない。地震対策はこうした人知を超える災害についても十分に考えなければならない。先般の鳥取地震の震源は活断層の存在が知られていない地域だった。原発立地の地は決して安全ではないといえる。
一方、こちらは津波の様に押し寄せる人々々。好天に恵まれ、25年ぶりセリーグV7の広島東洋カープの優勝パレードが行われ、31万人を超える人が沿道から歓声を上げ小旗を振って応援、スマホで撮る人などをニュース映像で見る。球団スタッフもパレードに参加したという。ともに苦労した人ら、良かったと演出にも拍手を送る。広島にとって優勝パレードは41年ぶり、喜びの号外、これが今日の1枚だ。
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