裏通りを散歩しているとき、表通りを急ぐ救急車のサイレンが聞こえる。遠くで近くで救急車のサイレンを聞かない日はない。そんなことを思いながらガードをくぐった。いつものように少し背を屈めるようにして。そのガード下は、背の低い私でもそうしなければ低くて頭を打ち付けそうな圧迫感を感じる高さだ。
高さに注意を促す「頭上注意1.8m」の標識が立っている。くぐる時には表示ほどの高さは感じない。いつだったか、高校生が自転車から降りてくぐるのを見たことがある。これでは救急車をはじめとした緊急車両は通行できない。おまけに民家密集地域で、歴史的に道幅の狭い裏通り。
JR岩徳線の西岩国駅から錦川の鉄橋に至る区間にはこんなガードがいくつかある。岩徳線(建設当時はは山陽本線だった)は1934(昭和9)年に全線開通だから、今の社会情勢を予測することはなかったのだろう。密集した民家の間を割るように走るジーゼルカーにはローカル色を感じる。一方で、勇壮な蒸気機関車時代を知る人は少なくなっていく。
このガード下を掘り下げて高くし、その幅を拡張し救急車も通れる改修工事、行うとしたらどこの所掌になるのだろう。ローカル線の現状を鑑みるとJRは無理だろう。すると自治体の力に頼ることになるが、さてどうだろう。周辺に住んでる人は高齢者が多い。
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