日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

また戻って来い

2017年08月28日 | 自然 季節

 夕暮れに「カナカナ」の鳴き声が聞こえ始めると秋近し、子どものころから思い込んでいる季節の変わり目を知る一つ。カナカナはヒグラシセミのことだが鳴き声からそう呼ぶ。長い夏休みが終わり近くなると忙しそうな鳴き声も寂しそうに感じるそうだが、残っている宿題への気がかりからそう感じるのかもしれない。

 我家の庭で経験した今夏のセミ。燐家の大木からの鳴き声とそこから飛び立つ姿を見ることは例年通り経験した。我が家のこじんまりした数本で見かけたのはほんの2、3度、小木過ぎて葉陰が少なく猛暑から身を隠すに適さなかったとしておこう。それとは別の経験、何れもアブラゼミだがこれまでにない数を庭石の傍に埋めた。

 異常な姿を見たのは暑い日差しで熱くなった車庫のコンクリート床。腹を上にしているもの、いかにも止まっているようなもの、触るまで絶えているとは思えない姿に見える。ここで絶えなくてもと思いながら、発見が早かったから助かったのかも、と思うがすでに遅い。中には羽のちぎれた姿もある。毎年のことだが今年のその数が多い。

 原因はセミが生きにくい環境に変わったのだろうか。それは異常気象のせいだろうか、周辺に新築が増えたせいだろうか、昆虫採種の子どもらが増えたせいだろうかなど愚につかぬことを思いつく。これが今夏最後であってほしい、羽のちぎれた大型の1匹に7年先の生まれ変わりを願いながら仲間のいる庭石の傍に埋めた。
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