素人とは「あることに経験のない人、それを職業としない人、専門でない人」をさすことからいくつかの言葉が浮かぶ。「素人考え、素人臭い、素人芸、素人下宿、素人芝居、素人筋、素人目、素人屋、素人宿、素人細工」などあらゆる事象に当ては当てはまっているのに驚くが、どれも「素人分かり」する言葉でもある。
素人とついても「素人離れ」となると違ってくる。意味は「素人らしくなく、専門家でないのにまるで専門家のように優れてうまいこと」と変わる。素人は下手くそなものと決まっているのにそうは思えない出来栄えになっているなど、素人とは思えない仕事や芸で使われる。これに似た意味で「玄人はだし」がある。これはプロが参ったと逃げ出すくらいの上手さを表す。「素人離れと」より「玄人はだし」の方がレベルとしては高い。
少々の工事なら自ら図面を引き必要な資材を調達、そして施工する。ましてや家具類の補修などは苦も無くこなす人の直近の工事終了の知らせに接しその完成検査に訪問した。工事内容は、バラの植わった庭と隣の駐車場との境界に長さ16メートル、高さ1.5メートルほどのフェンス設置。真直ぐに、そして水平に完成していることを確認し検査合格とする。
工事の難関は支柱を垂直かつ等間隔に建てること。そのための治具を工夫作製し難題を解決する。ネットフェンスにルーバータイプのラティスが取り付けられていた。これが庭全体に落ち着きを生み出しバラが喜んでいるように見える。残念なのは道路から見えないこと。道沿いだったら請負の仕事が飛び込むかも。