
遠くから見ると黄色の野鳥が群がって止まっているように見える、もうこの季節かと思う。それは枇杷の木で、枇杷の実の傷つき防止、鳥獣や虫の餌にさせない、太陽光を避けるなどのために袋かけをする。とい言って我が家にはないが、摘果しながら袋かけする人から聞いたことがある。
枇杷の実はオレンジ色に薄い黄が掛ったような色あいの丸い実。肉厚だが中には大きな種が2個潜んでいて、食べしろは見かけより少ない初夏の実。これが常緑樹でバラ科というが、どこが似ているのだろう。あの大きな葉には素晴らしい薬効があるといわれるが、実も素晴らしい効果がある食べものでビタミンやカロチンなどいくつもの栄養素があるとか。効果があるほど食べたことはない。
葉も実も人体に有用な要素を持つなら幹はどうだろうか。思い出がある。息子は小学1年から中学卒業まで剣道をしていた。中学生の時に子どもの話しになり剣道をしていることを話すと、有段者の知人が、素振りの練習を木刀でするようにと愛用の品をもらった、その木刀が枇杷の木製だった。あとで品質の良いことを剣道の顧問から聞いて驚いた。今も保存している。
子どもでも枇杷の薄い皮は簡単に向けて、そのままパクリと食べた。種はその場にポイ捨てだった。というのは、皮をむいて皿に盛って、などではなく取った木の下でいくつか食べると駆け回って遊んでいた。昔の子どもは野性的で元気だったのは枇杷の栄養素のお陰だった、苦笑しながら思い出す。
(今日の575) 大きな種あの空洞が実ならいい