みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

軽率な…

2024年06月20日 | サムエル記第一

サムエル記第一 4章

 街路樹の下に数日間駐車した結果、驚くべき悲惨な景色が……! 先週に続いて洗車をしました。この時期ならではでの汚れでした。

 4章は、これから良いことが起こりそうな予感がすることばから始まります。それは、「サムエルのことばが全イスラエルに行き渡ったころ」です。しかし、結果は全く違うものだったというのがここに記されているのです。

 まずイスラエルはペリシテとの戦いに惨敗しました。敗因について、長老たちは「どうして主は…」と言います。主は預言者サムエルによって私たちに語っておられる、主はわれわれとともにおられる、だから間違いなく勝利するという予想が全く外れてしまいました。

 「どうして主は」というのは神の民に必要な問いかけです。しかし、注意しないと自分たちの姿勢を脇に置いて、神に責任を転嫁しかねないことばでもあると思います。

 長老たちは解決策を講じました。それは主の契約の箱を自分たちのところに持って来ようということでした。これで自分たちは勝利する、なぜなら主がともにおられるから…という理由でした。

 しかし、主の契約の箱がイスラエルの陣営に来たことが、かえって敵を奮い立たせることになり、イスラエルはまたもや大敗北を喫します。しかも、この戦いで、祭司エリの二人の息子が殺され、その知らせを聞いたエリも息絶えるという、なんとも悲惨な結果になったのです。

 契約の箱を持って来れば自分たちは勝てる、というのはあまりにも軽率な解決策であり、神の心を悲しませ他のではないかと、ここから考えるのです。大切なのはかたち、体裁ではないということを、ここでの敗北は時代を越えて読む者に伝えています。


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