みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

飼葉おけがあなたがたのためのしるし

2020年12月25日 | ルカの福音書

ルカの福音書 2章1−21節

 クリスマスをどのようにお迎えになりましたか。

 イエスの誕生を記すこの箇所は、クリスマスのたびに読まれていますし、幼稚園の「聖誕劇」のセリフとして用いられることがあるので、暗唱できるようになったのはありがたいことです。

 ヨセフと身重の妻マリアの旅は強いられての旅でした。皇帝の勅令が二人をガリラヤのナザレからユダヤのベツレヘムへと動かしたのです。けれども実は、二人はもっと大きな力、つまり神の力によってベツレヘムへと移されるのです。

 しかし全世界の救い主は、両手を挙げて人々に迎え入れられたのではありませんでした。王の誕生の場所としては、いや、そうでなくとも誕生の場所としてはまたくふさわしくない所に、二人と胎内の赤ちゃんは置かれました。

 そして救い主誕生の最初の知らせは、羊を飼う者たちに届けられました。彼らに告げる御使いのメッセージが心に留まります。「あなたがたは、布にくるまって飼葉おけに寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」この天地の造り主、すべてをご自分の手の中におさめる神が、人として来られて飼葉おけに寝かせられたという、人の知恵によっては到底考えられないことがこの世界に起こりました。「飼葉おけがあなたがたのためのしるし」とはクリスマスの「定番」のことばですが、それは今なお変わりません。

 飼葉おけに寝かせられた赤ちゃんが救ってくださるという不思議を、私も経験させていただきました。感謝に堪えません。クリスマスを心から喜び、飼葉おけに寝かせられた救い主をほめたたえます。


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