サムエル記第二 13章20−39節
この夏一番の暑さだった月曜日。冷房のないわが家は、朝のうちに窓のシャッターを閉めておきます。ところが、私の仕事部屋の天窓には外シャッターがなく、内側にスクリーンがあるだけですので、容赦なく室温が上がります。午後に来客があり、最も室温の低いキッチンで話しをしました。
妹タマルをアムノンに凌辱されたアブサロム。しかし、彼はタマルに沈黙を求めるだけか、自分もこの件について何も言いませんでした。なんと2年間です。もちろん彼はアムノンを赦したのではありません。アムノンへの憎しみを心のうちに秘め続けていたのです。
21節に目が留まります。「ダビデ王は、事の一部始終を聞いて激しく怒った」のです。ダビデはアムノンを怒ったのです。しかし彼は、非道なことを行ったアムノンを厳しく責め、諌めるということはしなかったのです。いや、できなかったのです。バテ/シェバとのことがあったので、性的な罪を犯したアムノンを面と向かって責めることができませんでした。結局、息子のアムノンの罪は何の始末もされることなく放っておかれたも同然でした。
そして、このダビデの態度が、アブサロムを罪に誘ったとも言えるのではないでしょうか。当然アブサロムは、父ダビデがアムノンの罪を厳しく諌めることと考えていました。
罪を犯した者にとっては、それが明らかになり正しく責められその責任を問われることが最も幸いなことなのだということを、ここから考えました。