みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

安心して行きなさい

2023年01月30日 | マルコの福音書

マルコの福音書 5章21−34節

 4月から小学生になる孫の、「ランドセル開封ビデオ」が送られてきました。箱の中から包みに覆われたランドセルを見つけた時の喜びが伝わってきます。あんまり嬉しくて、ピアノのレッスンにも背負って行ったとのこと。

 一人を救うために湖の向こう岸に渡られたイエスが戻って来ると、そこにも大勢の人々がイエスを待っていました。娘が病気なので来てほしいと頼みに来たのは会堂司のヤイロ。

 24節に「そこで、イエスはヤイロと一緒に行かれた」ということばに目が留まります。イエスはご自分のところに来る人を選別して断るということをなさいません。いっしょに行動している弟子たちにとっては、一つ一つが驚きだったのではないかと、想像してしまいます。

 ヤイロの娘についての話の間に、12年間病に苦しんでいる女性が割り込んできます。42節には娘が12歳だったとあります。この女性が病気で苦しんで来たのは12年間。ヤイロの娘が生まれてからこの歳になるために、この女性はずっと苦しんできました。

 女性は、すがるような思いでイエスの衣に触れました。すると12年の苦しみがたちどころに止んだのです。話はそれで終わりではありませんでした。彼女は身体の癒やし以上のものを、イエスからいただいたのではないでしょうか。

 「あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい。苦しむことなく、健やかでいなさい。」彼女にかけられたイエスのことばの一つ一つは、愛に基づく優しさに満ちています。


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