みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

計画どおりでなく…

2021年07月27日 | 使徒の働き

使徒の働き 16章1−10節

 日本は夏の盛り、連日30度越えと報じられています。この夏の当地は、今のところ暑さもそれほどでもなく、今週の予報では最高気温が25度前後です。

 シラスを同伴者としたパウロの二度目の伝道旅行が始まります。当初の彼らの予定では、最初の伝道の旅で尋ねた町々を訪ね歩くことでした。リステラからはテモテが旅に加わります。テモテが割礼を受けた理由については、きょうの「みことばの光」が解いています。パウロはテモテをわが子のように、また福音に仕える同労者だとして、これから先ずっとともに歩んでいきます。

 彼らの伝道の旅は、当初の計画とは違っていました。「聖霊によって禁じられた」「イエスの御霊が…許されなかった」とあるように、行く手を遮(さえぎ)られて、着いたのはエーゲ海に面するトロアスでした。トロアスと似た地名はトロイ。そこは「トロイの木馬」で知られています。パウロたちが導かれて着いたのは、トロイから25キロほど南にある「アレキサンドリア・トロアス」という場所です。現在はローマ時代の遺跡が残っており、そこから少し丘を下って行くと、小さな港町があります。

 港の端には、ローマ時代の建物の柱が海に崩れ落ちている場所があり、ここからパウロたちはマケドニアに渡って行ったのだと思いを馳せました。

 計画とは違う方向に進ませられるということは、人生には「あるある」ですね。予定どおりに、計画どおりに進むことをよいとする考えを持っていると、なかなかこのような変更は受け入れられません。もっと大きな手によって、力によって出来事は進んでいると思うのは、このようなときはないでしょうか。


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