歴代誌第二 12章
南北に分裂したイスラエル。分裂の直接の原因となったレハブアム王はユダ部族とベニヤミン部族の支持を得て南王国ユダを治めます。内政の充実を図ったことにより国は安定したのは良いことでしたが、王は主の律法を捨てたのです。
目に留まるのは、王が主の律法を捨て、彼とともにいた全イスラエルもそうしたとあることです。全イスラエルとは、ユダ部族とベニヤミン部族を指すのか、それとも主を慕ってエルサレムに上って来たイスラエルの全部族からの人々を指すのかは分かりません。ここで強調されているのは、王が捨て去ったことに民が倣ったということです。
列王記第一14章には、レハブアムが偶像礼拝を行ったことが書かれています。そして、列王記はそのためにエジプト王シシャクがエルサレムに攻め上り、主の宮と王宮の財宝の何もかも奪い去ったとあり、その後にレハブアムの死が記されています。
しかし本章では、レハブアムが首長たちとともにへりくだったこと、主はそれを見てエルサレムを滅ぼされず、シシャクが財宝を奪い去ったことを記しています。そして、へりくだったことについては、「ユダにも良いところがあった」と書いています。
主の前にへりくだることを「良いところ」だと見ておられる神のあわれみの大きさを覚えます。私にとっての「良いところ」と、主にとっての「良いところ」の間にズレはないだろうか…?