みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

賛美の力

2021年07月29日 | 使徒の働き

使徒の働き 16章25−40節

 木曜日から日曜日まで、ライン川を挟んでドイツと接するフランスのストラスブールに滞在します。何もない時ですと、国境管理などなしに自由に行き来できるのですが、今は手続きが必要です。そのために水曜日に抗原検査を受け、陰性との証明書を手にして向かいます。結果を見るのは、いつもドキドキ。

 ヨーロッパで最初に福音を伝えたピリピで、彼らは早速厳しい歓迎を受けます。言いがかりをつけられて投獄されてしまったのです。しかし、これは福音がさらに伝えられていくための大切な機会だったことが、ここから分かります。

 他の囚人たちが聞き入るほどの神への賛美とはいったいどのようなものだったのだろうかと、興味は尽きません。パウロもシラスも、不当な投獄にいきり立つことなく、おびえることなく、真っ暗な牢の中で神をほめたたえるのです。囚人たちには驚くようなことだったのは間違いがありません。地震が起こり、牢のとびらが開き、囚人たちの鎖が解けるという絶好のチャンスが来たにも関わらず、誰一人としてそこから逃げ出す者がいなかったというのは、神のみわざ、奇跡です。

 しかし、この状況で二人が神をほめたたえたということが、何よりも神が二人のためになさった奇跡。動きが取れないような中にあっても、神を信じる者のために、天に向かっていつも窓は開いているのです。31節は、直接にはパウロたちが看守に語ったことば。しかし、どれだけ多くのキリスト者がこのことばに希望を持ったことだろうかとも考えます。私もその一人です。


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