みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

泣き叫べ

2019年10月05日 | イザヤ書

イザヤ書 23章

 金曜日の早朝、日本との間で「みことばの光」の編集をしました。こちらはセーターを着ていましたが、画面の向こうにいる方は半袖でした。これを書いている時の外気温は12度です。

 ツロ(ティルス)は、地形的に良い港を持つことができたゆえに、キティム(キプロス)、ナイル(エジプト)、果てはタルシシュ(スペイン)との間で交易が盛んで、多くの富を交易の相手、そして自分の町にもたらしていました。その富を狙ってアッシリアも、そのあとのバビロンもツロを攻め取ろうとしましたが、何とか生きながられます。けれども、預言者イザヤの時からおよそ370年ほどあとに、マケドニアのアレクサンドロス大王によって破壊され、繁栄は失われてしまいます。

 本章ではツロが崩壊することが預言されます。崩壊によって、交易相手の多くの都市が泣き叫ぶのだと語られています。今も、経済的な繁栄はほとんどの人たちの願望。行き交う情報を活かして巨額の富を得る人もいます。しかし、富は人を狂わせ高ぶりに誘い込む力も持っています。富を求めてある人は不正に手を染めようとします。数日前も、巨額の還流金を受け取っていた電力会社のお偉方がいたことが報じられていました。しかし、そのように明るみに出されるのはほんの一部なのかもしれないと思うと、複雑な思いになります。

 ツロの崩壊は、表向きは政治的な力関係によるものですが、すべての歴史の主である神によるものだということをこの章から確認することができます。高ぶりを打ち砕く神は、ツロをへりくだらせ、やがてツロに再び富を与えられます。大切なのは、その時には富を自分たちのために使うことができずに、主の聖なるものとなるということです。何のために富があるのか、どのように用いるのかを思い巡らせてくれます。

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