保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

墓じまいと改葬・・・③実家(生家)の事情

2017年11月25日 | 離檀・墓じまい・改葬・仏壇の処分

  今年2月に93歳、老衰(死亡診断書は心不全)で他界した
父の葬式はまだ済んでいません。

かねてからの本人の希望通り某大学付属病院に「検体」されていて
遺骨となってまだ戻って来ていないからです。

検体:大学または関係団体に献体登録し無償で解剖実習に利用してもらう制度。
通常は2~3年後、遺体は火葬されてから遺族の元に返される。
遺体の引き渡しから遺骨の返還までの移送費および棺代・火葬費等
費用は大学が負担する。年に1度慰霊祭が行われ
これを"無料の葬儀"と考えている者もいると聞く。

死亡後48時間以内に引き渡すという時間制限があり
遺体なしで葬儀を行う選択肢もあったのですが、会員になっていた
葬祭センターの会場と住職の都合が付かず通夜を執り行うのが精一杯でした。

この亡き父と長男で親不孝な私との間に長年に渡る確執があったため
子供がいない弟(次男)が遺言通り祭祀継承者になるとともに
相続して仏壇もある実家に住み、母は父と4年前に「自立型」老人ホームの
2人部屋に入居、父他界後は同施設の一人部屋に移っていたのですが
つい1カ月ほど前の入院を機に「介護付」ホームに転居しています。

弟の口から先祖代々の墓をしまい、かつ両親を含めて今後は
全国的に有名な善光寺の納骨堂に遺骨を納めたい意向を最初に聞いたのは
実父が亡くなった後のことで母も同意していることは直接確認しています。

実家の仏壇は本家でもあったので大きく、先祖の祭祀をきちんと
行っていた両親なので、それほど格式張らない分家の女房家と
同じ方向に話が進んで行くことは、正直想像すらしていませんでした。

ただし、親戚については何かと気遣いの必要があります。

父は子供6人の下から2人目の一人息子、もちろん姉妹は全員嫁いでいて
生存しているのは伯母1人と叔父1人だけで、母の実家は
婿取りの伯母夫婦は健在ですが、後継ぎの伯父はすでに他界しています。

女房家においては、他界している義父は実父と従妹同士なので
その前の代からの親戚は重複、義母は2人姉妹で姉は婿を取り
その叔父ともどもすでに他界しています。

このような環境下でしたし特別に口喧しい親戚がいなかったことも
こうした方向付けに大いに幸いしたことは否定できません。

もっとも、肝心な亡き父の本心を私が直接確認はしていないのですが
ここ数年来、両親の面倒は看ていたこの弟が遺言により
祭祀継承を含めた全部を相続したことから、そしてさらに生前
父は善光寺事務局で数年間働いていたこともあり
基本的な部分の合意はあったのでないかと思われます。

ただ一つだけ、両親ともに、正確ではないのですが、この菩提寺にすでに
2人分100万円を渡して戒名を得ていることと若干の齟齬がある気はします。

まあ、いずれにしてもこの住職が務めるこの寺の檀家を離れて
善光寺納骨堂に改葬するという基本的方向性は一致していることになり
予め得ていた葬祭センターGさんの情報では、結構難儀することもあるという
離檀の話も同時に2つ行うとなれば心強いというものです。

蛇足ながら弟に子供はないので将来、延べ50坪超ある平屋のこの実家は他人に貸して
例えば四国など雪の降らない温暖な地方で余生を送りたいとして
祖父母でさえ彼にとっては記憶が薄いこともあり
貸しづらくなる仏壇もいずれは処分するつもりと言っています。

当初は現在の墓に埋葬されている祖父母以前の遺骨は、改葬ではなく
「散骨」すると言っていたくらいですから、彼の割り切った
不信心と言えるかもしれない現代風な考え方は私以上かも知れません。

その後散骨はまだ合法化されていなく、改葬の場合は必ず必要な
後述する提出書類は何もない、すなわち行政的には可否の判断すら出来ない
グレー部分となっていることを市役所の担当部局に確認してからは
私的にはやや異論があると思っていたので、雲上殿の合葬へ翻意
翻意してくれて正直、一安心したという経緯もあります。

一方女房家の仏壇に関しては、我々夫婦が今の所この地を離れる考えはなく
義父そして3年前には義母の位牌を祀っていることもあり
墓じまいによる遺骨はそれ以前の先祖と分離は出来ないので
今回は合葬するにしても、我々の代にどうするか考えることになるでしょう。

(続く)

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 墓じまいと改葬・・・②菩提寺... | トップ | 墓じまいと改葬・・・④役所へ... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
墓じまいについて (中野・杉並行政書士事務所)
2017-11-26 07:18:34
はじめまして。実家の墓じまいを経験したことから、業務としても墓じまいを扱うようになりました中野・杉並行政書士事務所と申します。
私自身の墓じまいの経験を通じて気づいたことをHPにまとめておりますので、宜しければご参照ください。
http://a-kuyou.com
貴ブログにリンクを貼っていただけるとありがたいです。
返信する
ブックマークに登録しました (中野・杉並行政書士事務所様)
2017-11-27 08:55:18
特に地方においては、まだまだ件数の少ない墓じまいですので、具体的な情報も限られます。こうしたプロに相談なさることも一つの方法ですが、寺相手は"お布施額"同様に最終的には個別案件になることを前提になさってください。
返信する
墓じまいについて (中野・杉並行政書士事務所)
2017-11-27 12:24:28
ブックマークへご登録くださり、ありがとうございます。ご指摘の通り、まだまだ情報が少なく、情報格差による影響が大きい分野であると認識しております。
弊所HPが、墓じまいをご検討されている方の一助となれば幸いです。
返信する

コメントを投稿

離檀・墓じまい・改葬・仏壇の処分」カテゴリの最新記事