保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

仏壇の処分・・・②そもそも仏事に付きものの「お経」とは

2018年11月20日 | 離檀・墓じまい・改葬・仏壇の処分

以前直接確認したところでは、善光寺では「葬式」を行なってくれません。

現在まで続いている葬式の様式は、全ての住民を近くの寺に帰属させる
檀家(寺請)制度に依り江戸時代に完成したいわゆる「葬式仏教」に基づくもので
小さな町寺が生業のため僧侶が葬式に就くようになり、同時に仏壇・位牌・戒名が導入され
さらにその後の法要・法事まで執り行うようになった経緯があります。

すなわち、昔から参拝客が全国から押し寄せる善光寺のような有名な寺は
葬式の際にしか必要とされない葬式仏教の形態を取っていないということです。

この葬式仏教という呼び名自体、本来の仏教の在り方から大きく隔たった
現代の日本の仏教を揶揄した表現として昭和30年代から
巷で知られるようになったそうです。


・葬式=葬儀+告別式
・法要…初七日、四十九日など故人を偲び冥福を
祈るために行う「追善供養」のこと
・法事…追善供養の後席の会食まで含む
・追善供養…生きている人が亡くなった人に
対して行う供養のこと
・供養…広義では亡き人の冥福を祈って行われる
全ての行為。仏教では僧侶に読経して
もらった後、食事などを行うのが一般的

ところで、これら仏教には付きもののお経とは?

お経は内容から分類すると3種類(三蔵)に分かれます。

・仏教徒の行動規範や戒律をまとめた「律蔵」
・釈迦の教えをまとめた「経蔵」
・律蔵や経蔵の内容に注釈をつけた「論蔵」

 

別途、教義別の分類も3種類に分かれます。

・釈迦が直接弟子に教えを説いたもの
・在家信者へも教えを説くために作られたもの
・密教の奥義を説いたもの



つまりお経は、「仏(お釈迦)様の言葉を弟子がまとめたもの」なので
葬式や法事の場でお経をあげることは、仏様に対して何かを伝えようとか
故人が成仏できるようにとかを目的に唱えているのではなく、実は
周りで聞いている生きている人たちが幸せになれる道を説いているのですから
そう心得て聞かせて頂くのがご縁なのだそうです。

自らの不勉強を棚に上げて、かつ私個人に限ったことかもしれませんが
そんな基本的なことさえただの一度も教えてくれなかった仏教そのものの在り方に
大いに疑問を感じざるを得ないことは止むを得ないというものです。

とは言え、棒読みで抑揚のない「お経読み」と言われる読経の
独特の美声が、私のように内容が全く判らないにも拘わらず
聞いている人々に安心感を与えそして静かな気持ちにさせることまでをも
否定できないのは、やはり私も生来の日本人だからでしょうか。

(続く)

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