保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

やっぱ、リンゴは「ふじ」が一番!

2014年11月21日 | 日々の暮らし

周り中のリンゴ畑で「ふじ」の収穫が最盛期を迎えています。

これまでは「秋映」や「シナノゴールド」などの、いわゆる“はね出し”と呼ばれる
キズや落下して商品にならないリンゴを次から次に頂いているので
1個も買わずして果物に事欠く日はないままいよいよ主役の出番になりました。

器械が流す電子的疑似鳴き声にもめげず、こうしてなぜか一カ所を突いて
商品にキズをつけてしまう鳥たちに、内心、密かに感謝しつつ
「ジュースにでもどうぞ」と言われても
そんな勿体ないコトはするはずもなく、もちろん生食でほおばるのです。



ただ、この大きさでは1日に一人1個はとても食べ切れず
夫婦2人で1個と半分ずつ、「やっぱふじが一番!」と夜毎、舌鼓を打っています。

 

 

*リンゴの「蜜」について*

かつて、高級贈答品のふじを宅配便で受け取った都会の方が
芯の周りが腐っていると苦情の電話をかけて来たという
今でもここ長野近辺で語り草になっている有名な話が残るリンゴの蜜ですが
その正体はソルビトールという糖質アルコールの一種です。

これは葉の光合成によって作られる物質で
成長段階において葉から枝を通ってどんどん果実内に運ばれ
リンゴ本来の甘味である砂糖の仲間の果糖やしょ糖に変換されます。

しかし完熟するとこの作業を止めてしまい
そのままの状態で水分を吸収しこれが「蜜」になるのです。

つまり蜜が入っているということは、これ以上糖に変換しなくてもよい状態にまで
完熟している証拠であり、だから美味しいことになります。



ただ、ソルビトール自体はしょ糖や果糖の60%割程度の甘さしかないので
その部分だけを食べてもあまり甘くは感じません。

また、口腔内で細菌、酵素による有機の生成がほとんど無いので
虫歯の発生原因にはならないと言われています。

なお一旦収穫してしまうとそれ以上蜜は増えず
しばらく保存しておくと果肉に吸収されて見えなくなることもありますし
たくさん入り過ぎていると変色しやすく保存が効きにくいという面もあります。

ちなみに、「つがる」や「ゴールデンデリシャス」などは蜜が入りにくく
「ふじ」や「スターキング」は入りやすい品種です。

*収穫時期が今時の理由*

本来、リンゴは果肉内の余分な水分を外に出そうとしますが
気温が低くなると表皮に水滴がつくようになり実から水分が出にくくなります。

この溜まった水分が果肉内のソルビトールに吸収され蜜になりますので
蜜が出来始めるとソルビトールはすでに糖に変換されない
つまりそれ以上は甘くならないギリギリの状態まで完熟したことになり
ただし一方、雪や霜に過度に当てると味が落ちてしまうので
その直前の今時が収穫の最盛期になるというわけです。

 

 

 

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