保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

「次の車検まで乗れればいい」修理?

2009年09月17日 | クルマ販売と板金修理の実録

交差点の出会いガシラの衝突
お互いに保険加入ではあっても、お話では
こちらの過失が8割は来てしまうと思われる状況の上
保険見積りでは一見して30万円は行きそうな破損ですが
“全損扱い”となると多分、20万円程度で抑えられてしまいますので
相手からは4万円位しか下りて来ない事になります。

修理にお金をかけたくない、またはかけたくてもお金がない
お客様の表現の仕方はいろいろで、
「車検を取ったばかりなので来年12月の次の車検まで乗れればいい」と
今回のO様はおっしゃいます。

この破損の修理にとって、車検に関係する部分と言ったら
「足回りの狂い」と「ヘッドライトの向き」程度ですし
“車検まで乗れればいい修理”などはハナカラないわけで
要は「長くは乗らないから、とにかく安く直して欲しい」と言う意味なのです。

当店ではこんな場合は“いい加減”に直して差し上げます

具体的には、部品はもちろん中古品使用
もちろん塗装は外側はバッチリ、中は時に省略
見えない部分の凹みや歪みはそのまま、で塗装のハゲは筆塗り
ネジ穴の位置がずれていたら新たに開けて固定、または
その部分は固定しない
パネル間のスキマや水平、垂直にこだわらない
開け閉めはできればよく、引っ掛かりなどは気にしない、などなど
ちょっとばかり“こだわり”を捨て去るだけです。

基本的には素人目には判りませんが
事情を知らないプロが見たら「ヘタでヒドイ直し方だ」と批判するでしょうが
ヘタでもヒドクもなく、ましてやお客様を騙してボッタ食っているわけではなく
事前に普通以上に綿密に打ち合わせてご了解を頂いた上でないと
そういった批判を元にクレームが持ち込まれることになりますので
実は普通に直すより、ある意味ではずっと気を使った修理なのです。

一口で言ったら
“プロがお客様の替わりにやる『Do it yourself』”です。

だから料金は、うまくすれば半額以下なのですから
こうした過失相殺による自己負担分を軽減したり、または0にしたり
浮いた分で他の破損を直したり
ハタマタ現金でお返ししたり、と
お客様には必ず喜んでいただいていますので
こうした修理方法も
世の中での存在価値は充分にあると思って続けています。

もちろん今では自社工場はありませんが
カラーズオートのK君に伝授していますので
なんら変ることなく対応できます。

今回のケースではO様の自己負担分を
なんとか10万円以内に抑えて差し上げる予定です

 蛇足ながら
こうした修理は「お乗りになっている方の承諾」が大前提ですので
どなたがお買いになるか分からない当店出品車には
決して実施しませんので念のため


 














 

コメント
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