保護猫と暮らす隠居爺の“自然農法”野菜作りとスキーの日記

5~11月は自然農法による自給用野菜作りと冬に備えた体力作り、12~4月はスキーに明け暮れ、保護猫活動は1年中無休です。

ユーザー車検に思うこと。

2009年09月04日 | クルマ販売と板金修理の実録

今年だけで名義変更などですでに回は陸運支局に来ている、とおっしゃる
O様の奥様がおやりになるユーザー車検+新規登録に
“業者の私”が勉強のために立ち合わせていただきました。

ディーラー勤務の昭和時代に検査ラインは何度も経験していますが
ユーザー車検に、話ではなく実際に触れることは初めてのことです。

業者オークションから代行で仕入れて差し上げて
簡単なクリーニング以外、当店でやったことと言えば
下回りのスチーム洗浄と右ヘッドライト球交換
ウォッシャーノズルの詰まり修理だけでした。

左ヘッドライトが下向きで1度目は でしたが
1軒だけある「ユーザー車検手伝います」の対面のバイク屋で
2500円を払ってライト調整してもらい、2度目で

いとも簡単にH9年スペースギアが「車検2年満タン付き」になったのです

非常に参考になりありがとうございました


O様のように全て承知の上で
ご自身で納得なさってこうした車検を取得なさることには
何ら問題がないことは当然で、それどころか
消耗品や不具合個所はその都度、そこだけ直す対処療法で付き合うのも
100㌫ご自分で責任が取れる方の
1つの成熟した の乗り方だと思うのです。

一方では多くの業者がヤフオクへの出品車に謳っている
「予備検付」の実態を垣間見た気がして
商品としてはこうした売り方でよいのか
改めて疑問を持ったことも事実です。

ユーザーでなく業者がこれを利用するメリットは、ただ「安さ」だけなはずで
出品価格をとにかく安く表示して多くの入札を目論む
かつ、原価を抑えてしっかり儲ける以外にこうする理由はなく
そこに「お客様のことを考える」と言う
商売としての基本的姿勢はないからです。

ユーザー車検は文字通り
ユーザーが自分の車は自分で責任を持つことが前提のはずで
買ったお客様にその責任だけを押し付けるように見えてなりません。

もちろん「予備検付」だけではその内容は判りませんから
予備検全てがユーザー車検によるものとは限りませんが
もしそうなら“ユーザー車検並”と記載する必要は絶対にあると思います。

そしてさらに、現在の車検制度は
『前車検、後整備』ができることになっていますので
店舗を構えていようがいまいが、これをナリワイとする者の出品であるならば
『前車検』の部分を「予備検付」などと強調するだけでなく
『後整備』は「したのかしないのか」も触れるべきだと思うのです。

O様のこのスペースギアをもしヤフオクに出品するのであれば
「ユーザー車検による車検2年満タン取得済み。今回、整備はしていませんし
過去の整備歴は記録がないため判りませんが
現在のところ特に不具合はありません」となるのでしょう。

当店の出品車は全て従来からの『前整備、後車検』で
なおかつ、整備は“分解記録簿付”にしていますので
商売としてキツイのは
この部分にお金をかけ過ぎることが原因かもしれず
年金を受給しながらでもないと、
とても他の出品車と太刀打ちできる価格設定にはできません。

逆に言うと、これから所帯とお子さんを持つであろう
こうした「整備なし」で安い価格を謳い文句に出品している
多くの業者または業者“風”若者達は
今後、18歳まで子供を育てるに1000万円、その上
4年制文系大学に行かせると+1200万円
1人当たり合計2200万円の子育て資金が必要で
それを日々の 販売の1台1台から
稼ぎ出さなければならないのですから
2人の娘がすでに独立してしまった当店の懐勘定とは
比べ物にならないくらいタイヘン になるはずで
この“儲からない商売の仕方”を真似ることはないでしょう。

「セカンドライフ向き社会参加型」と自ら呼んでいる所以なのですが
商品としての“機械”に整備、メンテナンスは必ず必要なはずで
気持と体力とお金と、何よりもお客様の支持が続く限りは
これからもこの『整備付き』の出品を続けていくつもりです







 

コメント
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