土用波とは、夏の土用期間中に発生する大波を言います。ずっと昔、よく晴れているのに、海が荒れていると漁師さんの言い伝えがありました。今の時代、気象学の発達に伴い、これは遠方にある台風からのうねりであることが判明しています。
気になる台風１０号の進路予想は、強い勢力を保ったまま台湾に上陸し、中国大陸へ。大陸は水蒸気の供給がなくなり、次第に衰える見込み。果たして、そこから青ヶ島に波が来るかどうか。中国から来る波を九州が遮ってくれそうな気がしますが・・・。この先ずっと２ｍ以下の予報なんですが、土用波の可能性もあり、予断は許されないという感じになりました。三宝港は島の南西に位置し、西風や南風による波は接岸作業に困難を伴うため、欠航になりやすいです。三宝港が使えない場合の代替として、大千代港（島の南東に位置）に敷設工事が進められましたが、完成した桟橋を残したまま崩落事故がありました。そのため、現在ではこれ以上立ち入ると危険ゾーンとして、通行止めのゲートが置かれています。
条件付きで出航し、着岸できずケッコーにならないように祈りますが・・・。（よほどなことがないかぎり、条件付き出航して、途中で引き返す確率は年に２度くらい）
１９５８（昭和３３）年の三宝港。
大きな岩の２分の１まで桟橋工事。
２００２（平成１４）年の写真。
私たちが青ヶ島に行っている間は、こんな感じのお天気になれっ！！海も、ものすごーくべた凪ぎでした。今みたいに就航記録も取っていなかったのに、「この期間なら青ヶ島は大丈夫かも～♪」と気楽に行けたのはかなり奇跡的な確率かも・・・。
