ひびレビ

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「ステキな金縛り」を見て

2016-10-24 06:54:15 | テレビ・映画・ドラマ
2011年の映画「ステキな金縛り」を見ました。

 宝生エミは今は亡き優秀な弁護士・宝生輝夫を父を持つ、女性弁護士。失敗続きで後が無い彼女に最後のチャンスとして与えられたのは、妻殺しの疑惑をかけられた男性・染地の弁護だった。彼の事件当夜の染地のアリバイというのは「落ち武者の霊によって金縛りにあっていた」という奇想天外なものであったが、エミが現場に赴くと果たしてそこには落ち武者の更科六兵衛が現われた。染地に自分の境遇を重ねた六兵衛はエミたちに協力してくれることになり、エミは裁判所で六兵衛の存在、そして染地の無実を立証するべく奔走することに・・・


 そんな感じの映画です。この映画の要である、西田敏行さん演じる更科六兵衛は最初はエミにしか見えていません。ですが他の人たちは基本的に見えていないため、そこに何もいないという体での演技をしなければなりません。目の前に人がいるのに、何も反応してはいけないって、凄く大変な演技なんじゃないかなぁと感じました。

 幽霊がいることを証明すれば無実も証明できて一件落着!・・・というわけにもいかず、そもそも幽霊の存在を証明すること事態が一苦労。いつしか誰もが幽霊に注目し始めて、染地のアリバイ云々の件が忘れ去られていたことは、劇中で染地が愚痴ったことで私も気づかされました(苦笑。
 ですが結果的にはきちんと彼の無実を証明することを目的として裁判を続けるので、遠回りはしたもののちゃんと原点に立ち返っていました。
 幽霊の証明におけるドタバタを楽しみつつも、しっかりと事件に向き合い、大事なのは自信を持つということだと語られていました。シリアスになりすぎず、寂しさを漂わせつつも前向きな雰囲気が感じられる作品でした。

 ラストシーンでエミにも変化が生じますが、あれはエミ自身が成長したということなんでしょうね。そんなエミに対する六兵衛たちの対応がグッときました。見えていなくても心で通じ合っていると感じるラストでした。まぁスタッフロール横の心霊写真ラッシュは事情を知らない人が見たら怖いですが(苦笑。
 ちなみにこの映画で一番驚いたのは、阿部寛さん演じる速水の身に起きた出来事でした。まさかあんなことになるなんて・・・その後もさらっと登場しているのがこの映画らしいですが(笑。

 なかなかに面白い映画でした。しかしこの映画、5年前の映画だったんですね。てっきりもうちょっと最近かと思ってました。

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2 コメント

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おはようございます (黒い人)
2016-12-28 08:17:30
面白いですよね。一見、無茶苦茶な設定なのに最後はちゃんと推理物としてなりたつのだから凄いです。
他に手段がないとは言え、物凄い無茶を上司にさせてますよね。死生感が壊れ始めてますよね。これが進むと、『でぇ丈夫だ。ドラゴンボールでなんとかなる』状態ですよね。
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黒い人さんへ (アル)
2016-12-28 22:35:04
こんばんは。

)一見、無茶苦茶な設定なのに最後はちゃんと推理物としてなりたつのだから凄いです。
幽霊がメインになりかけていたところを、きちんと裁判メインに戻し、主人公の成長とも上手く絡めていたなと感じました。

)他に手段がないとは言え、物凄い無茶を上司にさせてますよね。死生感が壊れ始めてますよね。これが進むと、『でぇ丈夫だ。ドラゴンボールでなんとかなる』状態ですよね。
殺人事件が起こった場合、瞬く間に犯人の身元が特定されるでしょうね。過去の未解決になっている事柄も、時間はかかるでしょうけどもいずれ解決するでしょうし。
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