ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

機動新世紀ガンダムX 第34話&第35話

2024-07-10 08:00:21 | アニメ・ゲーム
 機動新世紀ガンダムX、まずは第34話の感想から。宇宙空間での姿勢制御、割と好き。

第34話「月が見えた!」
 今回でティファ救出と相成るわけですが、まずはランスローさんとティファの会話から。
 ランスローさんから話しかけられた時は笑顔を見せていたものの、サテリコン掃討作戦の功績が認められたことによる勲章授与と聞くと「ご活躍をされたんですか」と低めの声色で問いかけていました。功績を認めると言えば聞こえは良いですが、実際にやっていることは人の命を奪って褒められるということ。「人を殺したんですか」という直接的な表現は避け、「ご活躍をされたんですか」という遠回しな言い方からは、皮肉が込められているように感じます。この後勲章授与の場に招かれた際、ティファだけ拍手をしていないのも細かいですね。

 また、ランスローさんやニコラのように、ザイデルを苦手としている人がいる一方で、コロニーの住人の中には、間もなく戦争が始まると知って「いよいよ戦争だな!」「あぁ!我々悲願の地球帰還の時だ!」と、高揚している人がいました。ダリア作戦の決行、コロニーレーザーの照射によって多くの命や自然が失われると知ったうえでの発言だとしたら末恐ろしいですね……やはり戦争は正義と正義のぶつかり合いなんだなと、改めて思わされた会話です。
 
 まぁ、全部サテリコンの亡霊・パーラと、炎のモビルスーツ乗り・ガロードによって塵と化すんですけどね!(笑。
 実際の距離は不明ですが、超長距離から、少しずつ目標をずらしつつのツインサテライトキャノン3連射。特に二発目はコロニーレーザーの薄皮を剥がすが如くの超緻密な射撃をやってのけています。ただ的に当てるだけならまだしも、ビームの太さまで織り込んだうえでの射撃となると、一体どれほどの腕が必要なのか……加えて一歩間違えればコロニーレーザーは崩壊し、ティファ救出も危うくなりかねない状況でのこの射撃。その度胸に感服します。

 そして運命の、必然の再会。ガロードからの「もうどこへも離さない。ずっと俺のそばにいるんだ、いいな」と、プロポーズとも取れる言葉に対し、「はい」ではなく「うん」と返すティファがまたたまらなく可愛いんですよね!距離が縮まったことを感じさせるほか、これまでニュータイプ、突然変異として扱われてきたティファが、ようやく一人の女の子に戻れたということを感じさせられます。
 なかなかティファへの想いを伝えられずにいたガロードがここまで大胆なことを言えたのは、やはり一度離れ離れになってしまったからですかね?


第35話「希望の灯は消さない」
 と、そんな感動の再会に水を差すのがいつものフロスト兄弟と新連邦軍なのでした。囚われの身となったガロードとティファは、ブラッドマンと対面することに。
 そこでブラッドマンの心にもザイデル同様「(月の)D.O.M.E」という存在があることに気づくのですが……一応全話視聴済みにも関わらず、D.O.M.Eが何だったかはうろ覚えです(汗。

 一方久々の登場となったジャミルたち。保身を図らず、フリーデンの皆と共にあることを選んだジャミルを見て、最初は単に契約を結んだ間柄に過ぎなかったウィッツとロアビィも「こうなったら腐れ縁だ。地獄の底まで付き合ってやる」「で、本当に地獄に同伴だなんて……悪くないやぁね」と、笑顔を見せていました。失うことも多い旅路ではありましたが、得難いものを得られる旅路でもあったのだなと感じさせられるやり取りです。
 そして、その旅路の途中に出会った仲間が駆けつけてくれました。彼らによって運ばれた来たGXたちの姿勢がまたカッコいいんですよね……共に戦う相棒を待ち望んでいる感っていうか、準備は出来てるぜ!って感じがするっていうか……とにかく良いんすよ……

 そしてラスト、脱走を試みる際のガロードの「ティファ、怖くないよな」という言葉からは、彼女の強さを信頼していることがうかがえます。ランスローさんやニコラがいたとはいえ、敵地の中で孤軍奮闘していた強さを知っていますしね。
 で、ガロードからそう問われたティファの反応がまた可愛いんですよ……ティファが人前でこうも顔を赤らめるのはなかなかに新鮮です。更にパーラから「『みんな』じゃなくて、『ガロード』だろ?」と突っ込まれて、「え」と目を大きく開いて驚くティファ、本当に可愛い……表情豊かになったよなぁ。


 さて、そんな微笑ましいやり取りもあった第34、35話ですが、第34話ではザイデル、第35話ではブラッドマンと対面する中で、彼らの思想の違いが描かれています。

 ザイデルはティファに力があることは認めつつも、自分たちが認めなければニュータイプではなく、自分こそがニュータイプを正しく定義する者であると、ニュータイプの定義づけに重きを置いていました。
 対するブラッドマンは、そもそもニュータイプが人の革新であるかどうか、分かりたいとも思っていません。つまりそれは、ニュータイプの定義になど興味が無いということでしょう。興味があるのは力だけで、その力をもって人類に利益をもたらすことが存在意義だと語っていました。
 
 要は「自分が定義づけた者こそニュータイプ!力は二の次!」というザイデルと「生まれや定義は興味ない!力こそすべて!」なブラッドマン……といった感じでしょうか。どっちにしてもニュータイプを都合のいいように解釈・利用しようとしていることに変わりは無さそうですが。
 個人的に面倒くさそうなのはザイデルですね。今後ニュータイプの定義に当てはまる者が増えてきたら、新たな定義を持ち出してより人間の、ニュータイプの選別にかかるのではないかと……

 また、二人に対してティファは「私は自分をニュータイプであると思ったことは、一度もありません」と告げて(告げようとして)いました。
 定義づけに重きを置くザイデルは、そもそもティファをニュータイプとは認めていなかったため、それを冷静に受け止めていましたが、ブラッドマンはティファの言葉を途中で遮っていました。仮に最後まで聞いていたとしても、定義や認識などに興味が無い彼は「そんなことはどうでもいい」で片づけていただろうなと。

 互いに互いを悪だと断じ、和平という考えなど毛頭ない両指導者。そんな指導者の側近たちも一枚岩ではなく……特にブラッドマンはフロスト兄弟だしなぁ……ろくなことにならないだろうなと(苦笑。

 そんなこんなでまた次回。


 ……あ、アイムザットじゃなくてブラッドマンだわ。直しとこ…何で生き返ってんのあの人…

コメント    この記事についてブログを書く
« ウマ娘プリティーダービーを... | トップ | あぁ!買い物できると思った... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。