ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
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ウルトラマンZ 特別編「特空機シークレットファイル」

2020-08-29 10:26:36 | ウルトラマンZ
ウルトラマンZ 特別編「特空機シークレットファイル」

 今回は本編をお休みして、これまでのゼットさんと特空機セブンガーとウインダムの活躍を振り返りつつ、過去に登場したロボットにも触れる「特空機シークレットファイル」が放送されることとなりました。
 冒頭ではダークゼットライザーを手にしたジャグラーも映っていましたが、ナレーションがゼットさんということもあってか、本編中でそちらに触れることはありませんでした。また、カブラギ(セレブロ)に関しても現状ゼットさんは把握していないため出番なし。リクくん先輩や師匠との共闘にも触れられておらず、あくまでも「ゼットさんと特空機」の活躍を描いたものになります。

 最初にアルファエッジ、ベータスマッシュ、ガンマフューチャーの活躍を、続いてセブンガーとウインダムの活躍が紹介されたわけですが、既にエリマキテレスドンに若干の懐かしさを感じているのは何故でしょう(苦笑。
 その後は本当に懐かしい、ゼロ初登場となった映画「ウルトラ銀河伝説」における、カプセル怪獣としてのウインダム(とミクラス、アギラ)の活躍に始まり、「ベリアル銀河帝国」におけるリクくん先輩に似ているナオ少年とジャンボットの活躍、「ウルトラゼロファイト」におけるジャンボット&ジャンナインの活躍が紹介されていました。
 「銀河伝説」は「個性あふれる怪獣たちが瞬く間にやられていくの好きじゃない」という理由から苦手な作品だったなぁ…と。あれ以来見ていないので、今見たらどういう感想を抱くかは分かりませんが。

 また、ゼットさんを苦しめたキングジョーの活躍としては、「ウルトラマンギンガS」からギンガストリウムVSキングジョーカスタム(SD)が取り上げられることに。ギンガSは色々あって1話で切った作品でしたが、最近YouTubeで配信された「ガンQの涙」は見ました。あれはギンガというよりもウルトラゾーン感が漂う作品でした…
 
 そんな感じで前半は「ウルトラマンZ」、後半はゼロ登場以降の作品におけるウインダムやロボットたちの活躍を紹介し、どんなロボットも乗り手次第で善にも悪にもなるということ、強い力を使うには強い心が必要という、今後キングジョーストレイジカスタムを運用していくストレイジにとっても大事な精神が示されたところでシークレットファイルは終わり。
 
 良くも悪くも「総集編」といった感じで、ゼットさんの日本語も作品や活躍を紹介するという都合からか、はたまた日本語に多少慣れたからか、そんなに違和感なく聴けたなーと。後半の過去作品における活躍紹介は、もっと幅を広げても良かったんじゃないかなーと。なんならセブンガー、ウインダム、キングジョー、ジャン兄弟に絞るとか。映像の都合等もあるかもしれませんが、レオに登場した時のセブンガーも紹介して欲しかったですね。
 特にキングジョーは昭和セブンに始まり平成セブンにも出てきて、ギンガS以外にも様々な活躍の場があったと思うので、今後ストレイジの戦力となる存在が如何に強敵であったかを示してくれても良かったかなと。ゼットさんを苦戦させたという事実だけで、視聴者にキングジョーの強さは十分に伝わっているから、そこまで幅を広げて紹介する必要は無い…のかな。


 ここまで毎回面白い「ウルトラマンZ」ですが、リクくん先輩との共闘、師匠の登場、やりたい放題ガンマフューチャーのインパクトが強すぎて、正直キングジョーとバロッサ星人回で落ち着いてしまった感じが少なからずあるのも事実でして…次回はキングジョーストレイジカスタムも登場するとのことで、1クールの締めと2クール目に向かってどんどん盛り上がっていくと良いですね。
 次回は「守るべきもの」。
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久々借りぐらし

2020-08-29 08:40:38 | テレビ・映画・ドラマ
 確か感想書いてなかったなーと思ったので、昨日放送された「借りぐらしのアリエッティ」の感想です。

 人間の家から砂糖などを「借り」て暮らしているアリエッティ一家。14歳になったアリエッティは初めての「借り」に胸躍らせていたが、その家に越してきた少年・翔に姿を見られてしまう…という感じで始まる本作。

 今回で2、3回目の視聴となるわけですが、正直この作品はあまり好きじゃないです。嫌いに片足突っ込みかけてるけど、嫌いになりきれない部分もあるから「んあー…」と思いながら見ている作品です(苦笑。
 序盤、アリエッティ父とアリエッティが「借り」をしているシーンは結構好きです。アリエッティら小人が人間の家を探索するために至るところに釘などを張り巡らしたり、様々な道具を用いて探索する様は見ていてとてもワクワクしました。また、後半翔とアリエッティが協力してアリエッティ母を救い出すシーンや、ほんのちょっとの水滴でもアリエッティたちには十分な水源となる…といったシーンを気に入っているところからして、私は「アリエッティたちが工夫して生活している様」を見るのは好きだけれども、この作品の本筋はちょっと…気持ちが強いのだと思います。

 やはり人間の翔とハルさんがどうにも好きになれないんですよね…後半の翔はマシですが、前半の翔はちょっと…
 手術を控えており、どこか生への執着が薄いようにも思える翔。そんな翔がアリエッティと出会い、彼女が落としていった砂糖を届けるシーンはまだ良いんですが、その後ドールハウスのキッチンを、アリエッティたちの家を破壊してまで無理やりに置いていくシーンは見ていて胸がざわざわします。せめて一言声をかけるなりなんなりしろよと…あの「良いことをした」と思っている感じがたまらなく嫌です。結果的に気に入ってくれたにしても、自己満足の極みみたいなのを見せつけられている感じが凄く嫌です。
 それでも、その後の翔はアリエッティとの交流を経て、どれくらい仲間がいるかも分からないのに、それでも「借り」をしながら懸命に生きている彼女たちを見て、手術に向かう勇気や生きる力を蘇らせていくので、まだ好きになれる要素があるキャラクターではあります。

 問題はハルさんなんですよね…何でこの人に対しては、ただの一般人なのに「天空の城ラピュタ」のムスカ以上に「敵」だと感じる気持ちが強いのでしょう。かつて小人を見たことを証明するために躍起になっていたようにも見えますし、彼女は彼女なりにトラウマの払しょくや当時「小人なんていない」とバカにした連中を見返したいという事情があったのかもしれません。が、それにしたって懸命に生きているアリエッティ母を有無を言わさず捕まえて、逃げられないようにビンに放り込む様、にたにたと満足げに笑う様を見ているとイライラします。
 ただ、あくまでもアリエッティたち小人の事情を知っているからそう感じるのだとも思います。加えて「小人」はサイズは違えど自分たちと同じ容姿をしている存在だからこそ、一層「かわいそう」だと感じるところは少なからずあるでしょうね。私が幼い頃に捕まえた虫を虫かごに入れたのと、何の違いも無い。そのことは分かっているつもりですが、それにしたってハルさんはねぇ…「無理」と強く感じてしまいます。

 本作ではアリエッティたちの「借り」に焦点が当てられていましたが、考えてみれば人間も様々なものを「借り」ているんですよね。物の貸し借りのみならず、翔はお医者さんの力を「借り」て生きていこうとしているわけですし、大きな見方をすれば人間は地球から様々な資材を借りて暮らしているのだと思います。
 そして「借りる」ということは、「いずれ返す」ということ。最後にアリエッティはこれまで借りてきた様々な物のお返しとして、翔に「生きようとする心」を与えたのでしょう。

 何があっても生きようとするアリエッティたちと、そんな彼女たちから生きようとする思いを学んだ翔の交流が描かれた作品でした。
 やっぱり嫌いじゃないけど、とびきり好きというわけでもなく、だからといって全く見ないという気持ちにもならず、結局何だかんだ見てしまう不思議な作品です…

 …ところで、カラスと猫が喧嘩していたのは「猫の恩返し」的な…?
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